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アルゼンチン規制局:国内3基目のアトーチャ2号機に全面運転許可

2016年6月3日

©CNEA

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 アルゼンチン国営原子力発電会社(NA-SA)は5月27日、同国3基目の原子炉として2014年から一定の条件下で運転していたアトーチャ原子力発電所2号機(PHWR、74.5万kW)(=写真)に対し、アルゼンチン原子力規制庁(ARN)が全面的に運転する許可を26日付けで発給したと発表した。性能試験プログラムや運転員の訓練など、関係する許認可手続がすべて完了したと説明しており、これをもって営業運転の開始が許可されたとする見方が有力だ。

 同炉は1982年に着工されたものの、資金難により1994年に作業が中断。2003年にN.キルチネル前大統領が国家的な原子力開発の推進を提唱したのを受けて2007年に建設工事が再開したことから、「N.キルチネル原子力発電所」とも呼称されている。2014年6月初頭に初めて臨界条件を達成した後、同月下旬に送電を開始。2015年2月には定格出力に到達していた。

 全面運転許可の発給を祝う式典が同日、ブエノスアイレスのARN本部で開催され、ARNとNA-SAの幹部のみならず、エネルギー・鉱業省やアルゼンチン原子力委員会(CNEA)、およびアルゼンチン原子燃料会社(CONUAR)からも代表者が出席した。ARN評議会のN.マスリエラ議長は「重要なのは、国内の規制基準や国際的な基準に準拠した安全要件すべてを満たせるという自信と確証を持って許可が発給出来たことだ」と強調している。