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規制委検討会、RI盗取防止の充実強化に向け報告書取りまとめ

2016年6月14日

 原子力規制委員会の専門家検討会は6月13日、放射性同位元素(RI)の盗取防止の充実強化を主とした防護措置に関する報告書を取りまとめた。IAEAの核セキュリティに関する勧告文書を踏まえ、具体的制度設計に向け検討を進めてきたもの。
 RIの防護措置については現状、放射線障害防止法に基づく技術基準で盗取を防ぐための措置が定められており、各事業者で生体認証錠、監視カメラ、境界フェンス、見学者の管理など、様々な対策がなされているが、IAEAの国際基準と照らして必ずしも十分ではなかった。盗取を確実に防止するという観点から、本報告書では、事業者に対し、RIを取り扱う部屋に監視カメラや侵入検知装置を設置することや、防護措置を管理する責任者の選任、手順書や機器の扱いに関する教育・訓練、防護措置に係る規程策定などを義務付け、より強固なセキュリティを実現すべきとしている。これを受け、規制委員会では新たな制度の具体化を進めていく運びだ。
 また、先般来日したIAEAの総合的規制評価サービス(IRRS)による指摘を受け、規制委員会では6月16日にRI規制に関する検討チームを始動するが、今回の報告書もその議論に資することとなる。