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中国:海南島で昌江2号機が送電開始

2016年6月21日

昌江2号機初併入の様子を見守る中央制御室スタッフ©CNNC

昌江2号機初併入の様子を見守る中央制御室スタッフ©CNNC

 中国核工業集団公司(CNNC)は6月20日、中国最南端の海南島で昌江原子力発電所2号機を島内の送電網に初めて接続したと発表した。2010年11月に本格着工した同炉では、今年5月に121体の燃料集合体を装荷した後、6月9日に臨界を達成していた。今後は出力毎の様々な試験を経て、8月初旬にも営業運転を開始する見通しである。中国では現在、30基、約2,800万kWの商業炉が稼働中なのに加えて、今年3月末から4月初頭にかけて中国広核集団有限公司(CGN)の寧徳4号機(PWR、108万kW)と紅沿河4号機(PWR、111万kW)が相次いで送電を開始した。このため昌江2号機は、これらに続いて中国で33基目の商業炉になる公算が大きい。

 海南島の面積は台湾を若干小さくした程度だが、海南省政府は長年にわたる電力不足に悩んでおり、中国で唯一、島を立地点とする昌江発電所は、海南島のエネルギー供給のみならず社会経済的な発展に寄与すると期待されている。Ⅰ期工事である1、2号機ではCNNCが自主開発した65万kWの第2世代PWR設計を採用しており、2015年12月に1号機が同島初の原子炉として営業運転を開始した。1、2号機だけで同島における電力需要量の3分の1を賄える計算だが、同島でCNNCは最終的に4基の建設を計画。華能集団との合弁事業体を通じて、3、4号機の建設準備作業も進展中と伝えられている。