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米エンタジー社:リバーベンド3号機の建設・運転一括認可(COL)申請 取り下げ

2016年6月22日

 米国の6月21日付け連邦官報によると、米原子力規制委員会(NRC)はリバーベンド原子力発電所3号機に関する建設・運転一括認可(COL)申請の取り下げを承認した。同申請では大手電気事業者のエンタジー社がルイジアナ州の同発電所サイトでESBWR(高経済性・単純化BWR)1基の建設を計画していたが、2015年12月に申請取り下げを要請する書簡をNRCに送付していた。これにより、新しい許認可制度の下で申請された18件・28基分のCOLのうち、6件・7基分が撤回されたことになる。

 エンタジー社はリバーベンド3号機のほかに、ミシシッピー州のグランドガルフ原子力発電所でも3号機としてESBWRの建設を計画。2008年にこれらの計画についてCOL申請書をNRCに提出した。しかし、エンジニアリング・資材調達・建設(EPC)契約の条件でGE日立社と折り合わず、同社は翌2009年1月に両計画でCOL審査の一時停止をNRCに要請。採用設計を再検討していたが、グランドガルフ3号機計画については2015年2月に申請の取り下げを要請しており、同年9月に撤回が正式決定していた。現地の報道によると、リバーベンド3号機計画のCOL申請取り下げについて、同社は「新たな方向性を意味するものではない」と強調した模様。同社の利害関係者にとって最良のオプションを追求するという姿勢を改めて示したのみとコメントしたという。

 NRCはこれまでに、ボーグル3、4号機計画、V.C.サマー2、3号機計画、フェルミ3号機計画、およびサウステキサス・プロジェクト3、4号機計画の4件・7基分に対し、すでにCOLを発給。現在も審査継続中の計画としては、ノースアナ3号機計画、レビィ・カウンティ1、2号機計画、ターキーポイント6、7号機計画、およびウィリアム・ステーツ・リーⅢ世1、2号機計画の4件・7基分がある。このほか、4件・7基分の計画が審査停止中となっているが、撤回されたCOL申請6件・7基分のうち3件・3基分は、フランス電力(EDF)がアレバ社製・欧州加圧水型炉(EPR)の採用を想定していた計画。これらについては資金調達問題や代替発電技術のコスト低下という理由に加えて、外国企業が100%出資する事業者へのCOL発給を禁じた連邦規則、COL発給条件の1つであるEPRの設計認証(DC)を財政難に陥ったアレバ社が断念した、などの理由も関係している。