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三菱重工と仏EDFが原子力発電分野の協力強化に向け覚書、パリの国際展示会会場で

2016年6月29日

ATMEA1

  ATMEA1ⓒ三菱重工

 三菱重工業とフランス電力(EDF)は、原子力発電分野で戦略的かつグローバルな協調関係を構築することで合意し、6月28日、パリで開催中の原子力発電に関する国際展示会「World Nuclear Exhibition」(WNE)の会場で、それぞれのトップである宮永俊一社長兼CEOとジャン=ベルナール・レヴィ会長兼CEOが覚書に調印した。
 今回の覚書は、日仏両国の原子力産業界の連携強化に向けた戦略的取組として、三菱重工とEDFが有する原子力発電分野での強みを活かすことを目指して締結された。両社は、それぞれが持つ技術力と専門性を活かし、トルコやベトナムで計画されている110万kWの最新鋭PWR「ATMEA1」建設プロジェクトの円滑な推進など、グローバル市場において、目的と基本方針を共有し戦略的な協調関係の強化を図っていく。三菱重工は、アレバNP社との合弁会社ATMEA社を通じて「ATMEA1」の開発を進めており、今後、EDFも参画することとなる。
 覚書の締結に際し、三菱重工の宮永社長は、ATMEA社の事業へのEDF参画を「非常に重要な一歩」と歓迎するとともに、これを契機に、「日仏両国による協力関係の一層の強化と、それによる原子力発電技術のさらなる向上につながると確信する」などと期待を寄せた。また、EDFのレヴィ会長も、「非常に喜ばしく思う」などと、三菱重工の技術力を高く評価し、両社の協力で最新の原子力発電プラントの建設を推進することは、「日仏の原子力産業にとって確かなメリットをもたらす」と語った。
 30日まで開催のWNEは、国内外400社以上が参加し、世界から約10,000名の政府関係者、原子力事業者、バイヤーなどが訪れる大規模な催しで、日本企業からも出展している。