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英国:閉鎖済みのブラッドウェル発電所で廃棄物貯蔵所の除染 完了

2016年7月5日

©マグノックス社

      ©マグノックス社

 英国南東部エセックス州で2002年に閉鎖されたブラッドウェル原子力発電所(=写真)で廃止措置プログラムを実施中のマグノックス社は6月29日、発電所の地下にある18のアーチ型廃棄物貯蔵所からすべての廃棄物の回収と除染が完了したと発表した。これにより、同プログラムは完了までの道のりの半分以上まで来たと同社は強調。放射線リスクが大幅に削減されたブラッドウェル発電所は、英国で閉鎖済みの旧型ガス冷却(マグノックス)炉立地点としては初めて、特別な配慮とメンテナンスが不要な「安全貯蔵(C&M)」段階に入るとしている。

 英国では、最後の稼働中マグノックス炉だったウィルファ原子力発電所1号機が2015年12月に運転を終了。マグノックス社は同発電所を含む全10か所のマグノックス炉22基(コールダーホール発電所を除く)を管理しており、そのライフサイクルを「発電」、「燃料抜き取り」、「C&Mの準備」、「C&M」、「発電所の最終除染」の5段階に分類している。廃止措置における主要目的の1つとして、これらの発電所から廃棄物を安全に回収し、特性評価した後、最適な処理・処分方法を探るが、一部の廃棄物は特別設計の溶解プラントで処理する一方、その他のタイプの廃棄物は政府の地層処分施設(GDF)が利用可能になるまでの間、中間貯蔵施設で保管できるよう調整とパッケージングを行う計画だ。

 1962年に運転開始したブラッドウェル発電所では、閉鎖されるまでの40年間に約600億kWhを発電。この間、金属やスラッジといった廃棄物は地下貯蔵所で保管していた。今回、空になった貯蔵所を含めて合計972平方メートル(テニスコート5面分)の面積が、特別な配慮とメンテナンス不要なレベルまで除染されたのに加え、バス車両と同じ大きさ・重さ7トンの容器を回収・減容。貯蔵所カバーも60以上は除染が済んでおり、C&M段階に移行されることになった。