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米規制委:WH社の燃料製造工場に拡大検査チーム派遣

2016年8月4日

 米原子力規制委員会(NRC)は8月1日、サウスカロライナ州コロンビアにあるウェスチングハウス(WH)社の原子燃料製造工場で予想外に多量のウランが内部機器に蓄積されたため、これを評価する拡大検査チーム(AIT)を派遣すると発表した。これにともなう従業員被ばくや核物質の臨界など、安全上重大な影響は発生していないが、可能性がまったくなかったわけではない。このため、AITの状況審査により原因を特定し、将来的な再発防止と規制要件への適合性回復のためにWH社には適切な是正措置を取らせるとしている。

 AITは、NRCの許認可を受けた原子力関係施設で重要な事象が発生した際、状況審査を行う目的で編成されるチーム。燃料施設関係の検査官のほか、アトランタにあるNRC第二地域事務所のマネージャー、およびNRC本部の専門家など6名の検査官で構成されている。今回は、製造工程中の不要物を取り除くために使っている気体洗浄装置で年次点検と清掃を行ったところ、予想外に多量のウランが内部に見つかった。分析結果からNRCの要件で許されている以上のレベルであったことが判明したという。AITは同工場内で数日間、審査を行った後、判明事項を30日以内に報告書としてとりまとめることになる。