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三菱重工がX線治療装置事業を日立に譲渡

2016年8月8日

 日立製作所と三菱重工業は8月4日、三菱重工のX線治療装置事業を日立に譲渡する事業譲渡契約を締結した。
 医療機器を手掛ける機械・設備分野で再編による収益力強化とリソース投入分野の絞り込みに注力している三菱重工が、ヘルスケア事業に注力し開発からサポートまでの一貫した体制が充実している日立を事業譲渡先として最適であるとして、両社の認識が一致した結果、今回の合意に至った。
 日立は、日本や北米の病院に多数の粒子線治療システム納入実績があるほか、今後日本やアジアでの市場拡大が見込まれるX線治療システム分野では、高精度放射線治療で世界トップクラスの米国Accuray Incorporatedのトモセラピーシステムを2012年7月から日本国内で独占販売するなど、幅広く放射線治療ソリューションを提供している。
 一方、三菱重工は、唯一の国産X線治療装置として2008年、高精度放射線治療装置「Vero4DRT」を開発し、市場に投入した。日立は関連薬事承継手続きを経て2017年4月以降、稼働中の「Vero4DRT」の保守サービスサポートを開始する。
 今回の合意に基づき、日立は三菱重工が持つX線治療装置の技術を活用しながら、X線治療システム事業を強化していく。日立は、治療計画も含めトータルで放射線治療システムを提供し、今後も最先端の放射線医療・がん治療に貢献していくとともにヘルスケア事業のさらなる強化・拡大を図っていくとしている。