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ウクライナ規制当局:ザポロジェ1、2号機の運転期間延長でパブコメ開始

2016年8月24日

©エネルゴアトム社

©エネルゴアトム社

 ウクライナの国家原子力規制検査庁(SNRC)は8月19日、ザポロジェ原子力発電所(=写真)2号機(100万kWのPWR)の運転期間を10年延長する案について、9月18日まで一般からの意見を募集すると発表した。2026年2月まで運転継続する際の安全性を保証したエネルゴアトム社の情報を検証するため、SNRCは8月15日から19日まで同発電所で2号機を徹底的に点検。パブコメの実施はその結果に基づき、関係法令に従って取られる措置となる。SNRCはまた、同1号機(100万kWのPWR)についても運転期間を2025年12月まで10年延長するため、すでに今月8日から公聴会の開催を含むパブコメ手続を9月7日までの予定で開始している。両炉とも1980年代に営業運転を開始したロシア型PWR(VVER)だが、VVERの公式運転寿命は30年間。これらで運転期間の10年延長が認められれば、それぞれの運転期間は40年になる見通しだ。

 チェルノブイリ事故から30年が経過したウクライナでは、国内の商業炉15基(40万kW~100万kWのVVER)で総発電量の50%近くを発電。原子力発電公社であるエネルゴアトム社は、2006年に内閣が承認した2030年までのエネルギー戦略に従い、これら15基のうち経年化した11基について、30年を超える運転の継続を目指している。SNRCはすでに、ロブノ原子力発電所1、2号機(40万kW級VVER)に対し、2010年12月に同国で初めて20年の運転期間延長を許可したほか、南ウクライナ1、2号機(各100万kWのVVER)についても、それぞれ2013年と2015年に10年間の延長を承認。さらにロブノ3号機(100万kWのPWR)の延長に向けた作業が進展中となっている。