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規制委、東北電力の原田社長らと意見交換

2016年8月25日

 原子力規制委員会は8月24日の臨時会議で、東北電力の原田宏哉社長らと意見交換を行った。
 原田社長は、東日本大震災から5年が過ぎ、原子力発電所の長期停止による運転経験の減少や技術力低下を懸念した上で、人材育成、設備強化、危機管理、地域コミュニケーションなど、安全性向上に向けた取組状況を説明し、「女川・東通の再出発」を目指していることを述べた。同氏は、東北電力として初の原子力プラントとなる女川1号機が、設置許可(1970年)から運転開始(1984年)までおよそ14年を要した難航の経験を振り返りながら、人材育成・技術伝承では、OBを活用した立地当時を語る講演会や運転技術交流会の開催など、「先人に学ぶ」姿勢を、また、地震・津波対策を始めとする設備強化では、時々の最新知見に学ぶ「先取の精神」の重要性を強調した。
 また、意見交換には、震災当時女川発電所長を務めていた渡部孝男副社長も出席し、更田豊志委員が女川町を訪れた経験から「津波遡上の痕跡はすさまじい。あれを見れば安全対策に終わりはないと痛感する」と述べたのに対し、「成功を修めた組織はその成功がもとでつぶれる」などとして、過酷事故を免れたことに慢心せず、これを教訓にさらなる安全対策に努めていく姿勢を示した。