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ロシア:インドで食品照射インフラのネットワーク構築に協力

2016年10月14日

©ロスアトム社

©ロスアトム社

 ロシア国営の原子力総合企業ロスアトム社は10月13日、インドにおいて食品照射センターの統合インフラ・ネットワーク構築に協力することになったと発表した。両国間の協力強化の一環として、最先端の放射線技術を利用する様々な分野の中から食品照射を提案したもので、協力の第一段階としてインド7か所に照射センターを建設し、両国の合弁事業体が運営管理を行う計画。インドでは、発芽や不適切な貯蔵により年平均42,000トンのタマネギが食用に適さなくなっているが、放射線照射によってこうした損失を削減するとともに、穀類でも年間15%の損失率を3~5%に低減することができるとしている。

 今回の協力協定は、インドのニューデリーでBRICS新興諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)のビジネス・フォーラムが開催されたのに合わせて結ばれており、調印はロスアトム社傘下で核医学診断施設の建設・整備を担当するユナイテッド・イノベーション社(UIC)と、インドのヒンドスタン農業協同組合が行った(=写真)。ロスアトム社によると、照射される線量は国際原子力機関(IAEA)の勧告に準じており、照射済み製品の安全性は確実だと保証。照射によって食品の栄養価や食感、外見が損なわれることはないと強調した。インド側も、「古くからの信頼できるパートナーであるロシアはこの分野で広範な経験がある」とした上で、今回のプロジェクトを通じて、インドがアジア地域における放射線利用の中心地となることを期待すると述べた。