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WH社:規制委から燃料製造工場の運転再開承認取得

2016年10月26日

 東芝傘下のウェスチングハウス(WH)社は10月20日、米サウスカロライナ州コロンビアで7月から停止中だった原子燃料製造工場の転換エリアについて、運転の再開承認を米原子力規制委員会(NRC)から受領したと発表した。同工場では、製造工程中の不純物を取り除くために設置した気体洗浄システムで、規定以上のウランが内部に蓄積していたことが年次点検で判明。これにともなう従業員被ばくや核物質の臨界など、安全上重大な影響は発生しなかったものの、可能性がなかったわけではないため、NRCは8月1日に拡大検査チーム(AIT)を派遣して原因調査などに当たっていた。

 AIT派遣後の8月12日、NRCはWH社が運転を再開する前に完了しなければならない是正措置を確認措置文書(CAL)として同社に通達。その中で、根本原因の分析調査や安全文化の見直しと改定、保守点検手続の改定、当該システムにおける物理的改良作業の実施、システムの運転・維持を担当する従業員の訓練、影響を受けた可能性のある他のシステムの審査、およびそれらを監督する外部専門家の雇用、といった指示を明記していた。今回の運転再開承認は、これらの指示が実行されたことをNRCが検査等により確認したことを意味している。WH社も「綿密な努力により我々は体制強化した」とコメント。運転再開に向けて要求されたすべての項目を完了したとしており、現在は再開と復旧のための準備作業に集中していると述べた。