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フィンランド:オルキルオト3号機の建設遅延裁判で事業者側を支持する中間判断

2016年11月15日

 フィンランドでオルキルオト原子力発電所3号機(OL3)を建設中のティオリスーデン・ボイマ社(TVO)社は11月10日、建設工事の大幅な遅延とそれにともなう追加経費の支払いに関する仲裁裁判で、国際商工会議所(ICC)の裁判所が同社を支持する中間判断を下したと発表した。建設工事を請け負った仏アレバ社と独シーメンス社の企業連合に対し、支払うべき賠償金額を示したわけではないが、確定的かつ法的拘束力がある判断だと同社は強調。賠償金額を含めた最終的な裁定が下されるまで、さらに仲裁手続が続くとしている。

 世界で初めて、アレバ社製の欧州加圧水型炉(EPR)設計を採用した出力172万kWのOL3の建設工事は2005年に始まった。当初は2009年に完成を予定していたが、下請業者による土木工事やフィンランド規制当局による関係書類の認証作業などに想定外の時間がかかり、現在のスケジュールでは2018年末の運転開始が見込まれている。TVOは同計画が30億ユーロ(約3,482億円)の固定価格によるターンキー契約であった点に固執。2008年にアレバ社らの企業連合がICCに仲裁手続を要請したのに対抗し、TVO側も同企業連合に対する賠償請求を行っていた。今回の部分的な中間判断でTVOは、同社が主張の根拠としているプロジェクト初期の日程や許認可、システムの設計といった事実が多く盛りこまれたとしており、これは取りも直さず企業連合側の主張を却下したことを意味すると強調した。