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第4回東アジア原子力フォーラム 福島第一原子力発電所も視察し安全対策など学ぶ

2016年11月21日

the4theanfimg_8524 第4回東アジア原子力フォーラム(EANF)が11月15日、東京の如水会館で開催された。同フォーラムは原産協会が提唱し、中国、韓国、台湾の原産協会・原産会議との間で地域共通の課題や関心事項について、情報交換・交流をより効果的に行うため開催している。韓国からミン・ゲホン韓国原子力産業会議(KAIF)常勤副会長ら5名、台湾からチェン・ブーツァン台湾核能級産業発展協会(TNA)理事長ら6名、オブザーバーとして中国からチャン・ビン中国核能行業協会(CNEA)国際協力部長が参加した。日本からは、高橋明男原産協会(JAIF)理事長、島田裕一原子力安全推進協会(JANSI)安全性向上部安全評価書グループリーダー、米澤和宏日本原子力発電(JAPC)原子力緊急事態支援センター副長らが参加した。
 セッション1では、前日14日の福島第一原子力発電所訪問について、各参加者の印象などを聞いた。東京電力が厳しい状況の中で全力を尽くしているのを目の当たりにして感銘を受けたとの意見が相次ぎ、自国ではネガティブな報道が多いが帰国後にはきちんと福島の実情を伝えたいという決意が語られた。キム・ジョンゴル韓国水力原子力会社(KHNP)バックエンド管理事業本部長は、現在自国で建設中の新古里原子力発電所について、これまで「行程の短縮」がキーワードだったが、福島を視察して競争よりも協力が必要だと感じたことを明らかにした。
 セッション2では、日本、韓国、台湾、中国での原子力安全向上対策がそれぞれ紹介され、意見交換を行った。日本以外では多数の原子力発電会社が存在せずJANSIのような組織はないが、それぞれ米国の事例を取り入れるなど工夫しながら安全向上に意欲的に取り組んでいることが説明された。ホアン・シェンホン台湾電力原子力安全部課長は、福島第一原子力発電所事故後の安全対策として、支えを強化して耐震性を向上させた代替注水手段の配管や、緊急海水ポンプ室に設置した防水扉やさらなる水源を確保するための水門などの写真を示しながら、20の機能分野を監督するピアグループを設置するなどして対策に努めている様子を語った。
 セッション3では、それぞれ原子力産業界の動向を紹介し、議論した。チャンCNEA部長は、2016年に中国が達成した原子力技術開発のマイルストーンとして、7月に中国原子能科学院(CIAE)がガーナの小型反応装置での低濃縮ウラン使用改造計画ゼロ主力臨界実験に成功したことなどを説明した。
 総括では参加者から、東アジア地域は早いスピードで原子力産業を発展させた地域であり、同地域が所有する原子力発電所は全世界数の4分の1を占めているとして、情報交換の場は有意義なものであり、次回EANF開催への期待が語られた。また、それぞれ隣国への影響も大きい原子力産業に携わる我々は家族のようなものであり、今後も協力関係を深めていきたいとの思いが語られた。