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ロシア:2016年末にノボボロネジ3号機を永久閉鎖

2017年1月6日

 ロシア国営の原子力総合企業ロスアトム社は12月28日、モスクワの南約500kmに位置するノボボロネジ原子力発電所で45年間稼働した3号機(PWR、41.7万kW)を同月25日付けで永久閉鎖したと発表した。1971年に送電開始した同炉の総発電量は1,186億7,000万kWh。今後は廃止措置が取られることになるとしている。

 ノボボロネジ発電所はボロネジ州を流れるドン川沿いに立地しており、20万kW級ロシア型PWR(VVER)の1号機と30万kW級VVERの2号機はすでに1988年と1990年に閉鎖済み。3号機は40万kW級VVER設計(VVER-440)の初号機に当たり、同炉を含めた6基の同型設計炉がロシア国内に存在するほか、国外ではアルメニア、ブルガリア、チェコ、スロバキア、フィンランド、ドイツ、ハンガリー、およびウクライナに合計29基が建設された。このため、VVER-440の廃止措置市場は今後、290億ドル規模に成長するとロスアトム社は試算。ノボボロネジ3号機の廃止措置はこれらのテスト・ケースになるとの認識を示した。

 同発電所ではまた、3号機と同型の4号機を2017年中に閉鎖する予定だが、100万kW級VVERの5号機は1981年から営業運転を続けている。さらに、「Ⅱ期工事1号機」に相当する6号機では、120万kW級の第3世代VVER設計である「AES-2006」を採用しており、2016年8月に同設計の採用炉として初めて送電を開始。同型の7号機も2009年から建設中であり、経年化が進んだⅠ期工事の5基をリプレースする予定である。