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GEH社:スウェーデンのオスカーシャム1、2号機で解体支援契約受注

2017年1月10日

 GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)社は1月3日、スウェーデンのオスカーシャム原子力発電所1、2号機の解体作業を支援する契約をオスカーシャム運転会社(OKG)から受注したと発表した。契約額は公表していないが、今年1月から2019年末までの契約期間内に1、2号機の原子炉圧力容器内にある構造物を解体、剪断、梱包して最終処分に回すという内容。2015年に実質的に永久閉鎖扱いとなった2号機(BWR、63万kW)の作業を2018年1月から始められるよう準備作業を開始するほか、今年6月末で閉鎖する1号機(BWR、48.7万kW)については解体作業を2019年に実施。プロジェクトがすべて完了するのは2020年初頭になる見通しである。

 OKG社は2015年10月、恒常的な電力価格の低迷や原子力発電所に対する課税、安全要求項目の追加による投資の必要性などにより経済性の低下した1、2号機を早期閉鎖する判断を臨時株主総会で下した。大株主である独E・ON社の戦略的提案勧告を受けたもので、大規模な安全性改良工事のため2013年から停止中だった2号機はそのまま再稼働させないことを決定。1号機についても2016年2月の取締役会で、運転開始後45年目にあたる2017年6月を正式閉鎖日と決めた。一方、1、2号機の合計よりも出力が大きい3号機(BWR、120.5万kW)については、長期的な電力の安定供給戦略上、重要と認識しており、2045年まで60年間稼働させることになっている。

 安全かつコスト効率の高い方法で1、2号機を廃止することは、3号機の運転を継続する技術的および財政的条件の1つでもあるため、OKG社は2016年秋に様々な業者との交渉および入札書の評価作業を実施。同年末の取締役会でGEH社と契約する最終判断を下しており、調印も12月19日付けで済ませていたことを明らかにした。