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福島第一、2号機原子炉格納容器内部調査に向けロボット投入の準備進む

2017年1月27日

  事前調査の様子ⓒ東京電力

 東京電力は1月26日、福島第一廃止措置の進捗状況を発表した。
 燃料デブリ取り出しに向けて、2号機では、自走式ロボットによる原子炉格納容器内のデータ取得を進めることとしているが、先端にカメラを取り付けたガイドパイプによる事前調査が同日に行われた。格納容器内部調査の準備としては、穴あけ作業が12月23、24日に行われており、今回事前調査が始まった開口部付近については、ロボット走行の障害となる物がないことが確認されている。引き続き、事前調査を行い、障害物があった場合はヘラを装着した除去装置を投入し、ロボットの進行ルートを確保するなど、準備を進めていく。自走式ロボットは、長さ54cm、幅9cm、高さ9cmで、放射線量計、温度計を搭載しており、有線ケーブルで遠隔操作し、格納容器内の中心付近では、後方をサソリのように反り上がらせ、尾の部分にあるLEDライトで周辺を照らし広範囲の撮影が可能だ。
 また、使用済み燃料プールからの燃料取り出しについては、3号機で、作業環境の整備、放射性物質の飛散・拡散抑制を図るドーム型の燃料取り出し用カバー(屋根幅約23m)設置に向け、1月17日、ストッパ(カバーを原子炉建屋に水平支持させる突起状部材)の設置に着手したところだ。施工に際しては、被ばく低減の観点から、現地での作業を極力少なくするため、工場で製作した部材を発電所構外で大型ユニットに組み立て、作業ステップの進捗の都度、構内に輸送するほか、やり直しが生じぬよう事前の訓練も実施している。なお、3号機の燃料取り出し開始時期は、福島第一廃止措置の中長期ロードマップで2017年度となっているが、東京電力では2018年度中頃になるものとの見通しを示している。