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トルコ:アックユ計画でサイトの設計パラメーター 承認

2017年2月14日

 トルコ初の原子力発電所となるアックユ発電所建設計画を請け負っているロシアの原子力総合企業ロスアトム社は2月13日、地中海沿岸メルシン地区の建設予定地について、トルコ原子力庁(TAEK)が設計パラメーターを承認したと発表した。これらのパラメーターは、同発電所のプロジェクト会社としてロスアトム社が設立したアックユ原子力発電会社が調査・確認した上で、サイト・パラメーター報告書(SPR)としてTAEKに提出していたもの。SPRの承認は建設許可申請の審査を受ける際に必要な前提条件であり、政府間の軋轢により近年停滞気味だった同計画に弾みが付くと見られている。

 アックユ原子力発電所建設計画では、選定された事業者が対象施設を設計建設・所有・運転するという「BOO契約」を採用しており、ロシアの120万kW級最新式PWR(VVER)設計「AES-2006」4基を2019年~2020年頃の初号機完成を目指して建設する。トルコとロシアの両政府が2010年に結んだ二国間協定に基づき、2015年4月に起工式が開催され、同年6月には発電予備認可が発給されたが、同年11月にトルコ軍は、領空侵犯したロシア戦闘機を撃墜。その後両国関係は冷え切り、アックユ計画の作業も中断していた。また、ロシア産天然ガスをトルコ経由で欧州に輸送するパイプラインの建設交渉が優先されていたとの報道もあるが、両国政府は昨年10月にこの件で協力協定の締結に至っている。

 SPR最終版は6,000頁を超える膨大なものだが、アックユ原子力発電会社が2014年11月に提出した初版は800頁ほどだった。その後、TAEKの主導により様々な情報が追加され、TAEKの専門家とアックユ原子力発電会社は共同でパラメーターを確認するとともに、サイトの耐震性や水文地質学、その他の自然現象に関する課題を解明。これには、トルコの主要大学3校と経験豊かなエンジニアリング企業3社が協力したとしている。