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トルコで第4回国際原子力プラント・サミット開催

2017年3月10日

 3月8日に「第4回国際原子力プラント・サミット(INPPS)」がトルコのイスタンブール市で開幕した。翌9日までの2日間にわたるもので、主催者の発表では参加登録者は、20か国・地域、15国際機関からの800名、併催の展示会には30機関・社が出展した。INPPSはトルコの原子力発電関連の政府・公的機関・学会・大学の支援の下に、トルコの原子力開発の進展と課題を確認、討議し、また国内外の原子力産業が交流する場として2014年から年次開催されている。

 トルコは現在、地中海沿岸のアックユで120万kW級のロシア型PWR(VVER)×4基で構成される第一原子力発電所プロジェクトを進めており、第二原子力発電所として黒海沿岸のシノップにATMEA社(日本の三菱重工業とフランスのアレバ社の合弁会社)製の112万kW新鋭機ATMEA1×4基を計画中である。また、2014年11月にトルコ発電会社(EUAS)、米国のウェスチングハウス(WH)社、中国の国家核電技術公司(SNPTC)の企業連合がWH社製の125万kW級AP1000×4基(またはAP1000×2基と中国がAP1000をベースに国産化する140万kW級のCAP1400×2基)の建設覚書を締結。中国側ではトルコでの国産化率60~80%を掲げて交渉中である。

   セッション2「中国の原子力技術能力と
       設備国産化」の模様

 このような背景の下、今回のINPPSは、トルコのエネルギー・天然資源省(ETKB/英語MENR)、環境都市計画省(CSB/同MECP)、エネルギー市場規制庁(EPDK/同EMRA)、トルコ原子力(TAEK/同TAEA)、EUAS、トルコ電力取引・契約会社(TETAS)、ハセテペ大学、イスタンブール商工会議所(ISO/同ICI)、アンカラ商工会議所(ASO/同ACI)が後援機関となっている。

 会議は、「原子力発電プロジェクトの影響」、「中国の原子力技術能力と設備国産化」、「フランスの原子力技術能力ワークショップ」「原子力発電所建設」、「原子力導入国での動き」、「ロシアの原子力技術能力とアックユ・プロジェクト」、「英国の原子力ワークショップ」、「核セキュリティ・核燃料サイクル・核廃棄物」、「原子力の教育と法規」の9つのセッションで構成されている。

 展示会では原子力発電開発に関心を示すトルコの建設・土木・エンジニアリングや圧力容器・管・ポンプ・バルブ製造等の関係企業に加えて、フランスの原子力・代替エネルギー庁(CEA)、ATMEA社、ロシアのアックユ発電会社(ANPP)、ドイツのTUV、シーメンス社、英国のロ-ルス・ロイス社、中国のSNPTC、また日本の三菱重工業等が参加している。
(原産協会国際部・中杉秀夫特派員)