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「原子力防災シミュレーション こんな時どうする?」、原子力文化財団がウェブ公開

2017年4月4日

 「もしも住んでいる地域や、旅行で訪れた地域の原子力発電所で事故が起こったら」、万一のために、知っておきたい準備や行動について、わかりやすく解説する「原子力防災シミュレーション こんな時どうする?」を、日本原子力文化財団が4月3日より、ウェブサイト上で公開している。同財団のエネルギー問題に関する情報発信サイト「エネ百科」のコンテンツの一つで、体験シミュレーションとともに、放射線の基礎知識に関する動画集を付け加えるなど、原子力災害発生時に放射性物質から身を守ることへの理解がより深まるよう工夫を凝らしている。
 原子力事故発生を想定した体験シミュレーションでは、まず、原子力発電所からの距離として、「概ね5km圏内」(原子力災害対策指針でいうPAZ)、「概ね5~30km圏内」(同UPZ)、「30km圏内」を選ばせる。続いて、避難に伴う支援の必要の有無、家族の構成や所在などと順次選択させ、それぞれに対し適切な行動について説明している。
 例えば、自身や家族の居場所として「概ね5~30km圏内」を選んでシミュレーションをしてみよう。同圏内については、「原子力施設の状況や放射線の量など事態の推移を見守りつつ対応する区域」と説明している。次に、「避難に支援が必要」を選ぶと、「家族は全員が大人で、そのうちの誰かが家ではなく職場などにいる」、「家族に子供がいて、学校などに行っている」、「家族全員が家にいる」の3つの選択肢が表れる。ここで、「家族に子供がいて、学校などに行っている」を選んでみる。次へ進むと、「原子力発電所で緊急事態が発生。放射性物質は外部に放出されていないが無用な外出は控えるように」との知らせが入り、「現状維持」、「学校に行っている子供を迎えに行く」、「直ちに避難」のうち、どれが適切かを求めてくる(正解は2つ)。「直ちに避難」を選んだところ、「不正解、避難は最終的な手段です。慌てずに、防災情報に注意して屋内で待機しましょう」と出てくる。戻って「正解」を選び直すと、次は、「事態が進展し、原子力発電所から放射性物質が外部に放出する恐れがある」のシナリオへと進む。
 原子力文化財団では、「PAZやUPZを含む自治体だけではなく、避難の受入れ先となる可能性のある他県の方々にも、是非見てもらいたい」と話している。
 「原子力防災シミュレーション こんな時どうする?」は、こちらより。