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高浜3、4号が運転再開へ、トラブル再発防止に向け安全性向上対策

2017年4月26日

 関西電力は4月25日、高浜発電所3、4号機を、それぞれ6月上旬、5月下旬にも運転再開することとし、これに向けた安全性対策向上対策について福井県、高浜町に報告を行った。両機とも新規制基準をクリアし2016年2月までに再稼働に至ったものの、同年3月の大津地裁による再稼働禁止仮処分の決定を受け停止していたが、2017年3月に大阪高裁で、これを取り消す決定が出されたため、関西電力では現在、運転再開に向け準備を進めている。
 高浜発電所では、2016年2月に4号機の原子炉起動時にトラブルが発生し自動停止となったほか、2017年1月には2号機でクレーン倒壊事故が起きたことなどを踏まえ、このほど取りまとめた安全性対策向上対策では、3、4号機の運転再開に際し、発電所および原子力事業本部における体制強化を図るとともに、トラブルの再発防止に努めることとしている。
 運転再開に向け、関西電力では、立地地域に対する謝意とともに、「当社と協力会社社員一人一人が、今一度、身を引き締め、原子力の安全確保に終わりはなく、さらなる安全性をたゆまず向上させていくとの強い意志と覚悟のもと、安全最優先で緊張感を持って、慎重に作業を進めていく」とコメントしている。
 現在、国内で運転中の原子力発電プラントは、四国電力伊方3号機、九州電力川内1、2号機の3基となっている。高浜3、4号機と合わせ、5基の原子力発電プラントが今夏の電力供給を支えることとなりそうだ。
 なお、新規制基準で要求されるテロなどに備えた特定重大事故等対処施設について、高浜3、4号機は2016年9月、初の事例として原子炉設置変更許可に至っているが、4月26日にも原子力規制委員会に対し工事計画の認可が申請される模様だ。同施設の整備は本体の審査終了から5年間の猶予が与えられている。