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内閣府が原子力委員会に報告、日本保有のプルトニウム総量がプルサーマル再稼働により減少

2017年8月2日

 内閣府(原子力委員会)は8月1日、日本が国内外に保有するプルトニウムの総量が、2016年末時点約46.9トンで、前年末より約1トン減少したことを明らかにした。IAEAの指針に基づき毎年公表しているプルトニウム管理状況として、同日の原子力委員会定例会に報告されたもの。日本では原子力発電所で発生する使用済み燃料を再処理し、回収されるプルトニウムをMOX燃料に加工して再利用する(プルサーマル)こととしている。国内外のプルトニウム総量が減少したのは、2012年末以来のことで、これは主に、新規制基準をクリアした関西電力高浜3、4号機でプルサーマル発電が行われたことによるもの。この他、2016年には、日本原子力研究開発機構の高速臨界実験装置(FCA)で保管していたプルトニウムが、2014年ハーグ核セキュリティサミットの日米首脳による共同声明に基づき海外に運び出された。
 2016年末時点で国内外に保有されているプルトニウムのうち、海外分は約37.1トンで、これは、国内の原子力発電所から発生した使用済み燃料を英国とフランスで再処理して分離・回収されたものだ。プルサーマルに使用されるプルトニウムについては、海外でMOX燃料に加工した上で、国内に持ち込まれることとなっている。