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Japan‐IAEA原子力マネジメントスクール閉講 IAEAと人材育成協力取り決めにも署名

2017年8月4日

 原子力発電の導入を目指す国々の若手原子力人材のマネジメント能力を育成する目的で開かれていた「Japan‐IAEA Joint 原子力エネルギーマネジメント(NEM)スクール」の閉講式が8月3日、東京大学工学部3号館で行われた。7月18日から行われた同スクールには、17か国35名が参加し、講義、グループ討論の他、福島第一・第二原子力発電所等への視察も行った。
 閉講式では受講生に修了証が授与され、NEMスクール実行委員長の上坂充・東京大学大学院原子力専攻教授や、原子力人材育成ネットワークの運営委員長を務める高橋明男・原産協会理事長・原子力国際協力センター理事長らが、「福島訪問などで今回学んだことを活かし、NEMスクールを通じてできたネットワークを大切にして、次代の原子力産業界を担ってほしい」と期待を寄せた。
 国際原子力機関(IAEA)からはM.チュダコフ事務次長が「今回のプログラムでは福島第一・第二原子力発電所の訪問などの貴重な経験ができたが、受講修了生にとってNEMスクールは出発点にすぎず、気候変動の影響を緩和して安価でクリーンなエネルギーを安全第一として届けるため、将来の指導者として活躍していくことを期待する」とビデオメッセージを寄せた。IAEAの広瀬大也原子力知識管理上級官は、「今回の福島訪問は、全ての受講生にとって大変良い経験になったと思う」と述べた。
 
 受講修了生たちは「この目で実際に見た福島の廃炉作業の進捗や復興の様子を自国に伝えたい」「一緒に学んだ仲間たちと今後も連絡を取り合って今後のキャリアに活かしていきたい」などとコメントした。
 なお、閉講式後にIAEA、原産協会、日本原子力研究開発機構(JAEA)、原子力国際協力センター(JICC)の4者間で、教材開発や教育プログラムの共有など今後の人材育成協力に関する実施取り決め文書の署名式が行われた。