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IAEA 緊急時対応能力研修センターに放射線医学総合研究所を指定

2017年9月25日

野田放医研所長とレンティッホIAEA事務局次長ⓒ放医研

 国際原子力機関(IAEA)は、量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所(量研放医研)をアジア地区における被ばく医療対応および線量評価分野の緊急時対応能力研修センター(CBC)に指定した。野田耕司量研放医研所長とJ.C.レンティッホIAEA事務局次長が9月20日、ウィーンのIAEA本部でこの実施に関する取り決めに調印した。
 CBCは、IAEAが推進する緊急時準備と対応に関する教育や訓練および技術移転の中心となる。量研放医研は人と放射線に関連したテーマを幅広く扱う研究所で、日本における緊急被ばく医療分野の中心的な機関として被ばく患者を治療した経験を有することから、福島県に次ぎ日本で2番目に「放射線関連事故の緊急時準備と対応(EPR)」に関するCBCに指定された。レンティッホIAEA事務局次長は今回の取り決めに対し、「新たなCBCの指定により、緊急時の準備と対応に関する教育・訓練への日本の関与が再び強調された」と述べている。
 この実施取り決めの下での最初の活動として9月19日から21日まで、放射線緊急医療についての研修が量研放医研で実施された。今後も、被ばく医療対応および線量評価分野の知識や技能をアジア地区に拡げることが期待されている。
 日本で最初にCBCが指定されたのは福島県で、2013年5月に県庁隣の自治会館をオフィスとして開所以来、様々な教育および訓練活動を行っている。直近では8月28日から9月15日にかけて、IAEAの加盟国の原子力または放射線の緊急事態時における準備及び対応能力の強化を目的としたワークショップを開催し、17か国から約20名が参加した。これに先立つ7月18日から21日にかけては、日本の地方自治体を対象に同ワークショップが開催され、全国の地方自治体等から約10名が参加した。