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シノップ計画での日本の協力を強く希望 トルコ・メリチ大使

2017年10月30日

 「トルコ共和国建国94周年」を祝うレセプションが10月26日、駐日トルコ大使公邸で開催され、同国の経済大国としての発展の決意を強調するとともに、シノップ・プロジェクトの推進に向け、日本の原子力産業界との協力に一層の期待が寄せられた。
 このレセプションは、1923年10月29日に指導者ケマル・アタチュルクが「トルコ共和国宣言」を発表したことに因んで行われたもので、約400人が参集し、トルコが第一次世界大戦後の荒廃から立ち直り、「トルコの近代化の礎」を築いた記念の日を祝した。

メリチ大使夫妻と高橋明男原産協会理事長


 冒頭の挨拶で、アフメト・ビュレント・メリチ駐日大使は、「トルコは、2023年に世界の経済大国トップ10入りを果たす。この経済発展には世界の平和と友好が大切な役割を果たす。とりわけ日本とは戦略的パートナーシップによる協力を促進したい」と述べ、引き続き日本との交流の重要度を強調した。
 さらに、メリチ大使は日本語で、「特に重要なのが、トルコ第二原発である黒海に面したシノップ・プロジェクトだ」と述べ、日本の経験からも多くを学ぶことに意欲を示した上で、これまでの原子力産業界同士の交流に対し謝意を述べ、引き続いての協力に期待を寄せた。
 原産協会では、これに先立つ10月24日に、アンカラ商工会議所(ACI)関係者22名を迎えて東京で、両国の原子力産業の相互理解とビジネス交流のための「日本・トルコ原子力産業フォーラム」が開催されたところだ。

「日本・トルコ原子力産業フォーラム」での集合記念写真(10月24日)


 原産協会では、「シノップ」計画で日本への発注内定が報じられた2013年5月以前からも、トルコ関連の調査をしており、駐日トルコ大使館とも緊密に協力を図ってきた。
 例えば、(1)第47回年次大会でのバトゥ・ケスメン同館副館長権参事官による「トルコの電力事情とそのエネルギー政策は?」の講演(2014年4月)、(2)大使館の依頼により服部拓也理事長(当時)がシノップ周辺の知事・市町村長ら26名の「北アナトリア開発庁来日団」に「日本の原子力発電」を講演(2014年6月)、(3)メリチ大使の希望による中部電力浜岡発電所視察(2014年8月)――などがある。
 なお、メリチ大使は近く帰任するが、後任人事にはエネルギー関係者も有力候補として挙がっている模様。

    トルコの原子力発電所計画地図