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米ホルテック社、SMRの商業化促進でGEH、GNFの2社と協力

2018年2月19日

SMR-160の3D概念図©ホルテック社

 米フロリダ州を本拠地とするホルテック・インターナショナル社は2月14日、100%子会社のSMR社が独自に開発している小型モジュール炉(SMR)「SMR-160」の商業化促進で、GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)社、およびグローバル・ニュークリア・フュエル(GNF)社と協力覚書を締結したと発表した。
 既存のPWR技術をベースとする「SMR-160」の開発・設計・認可取得・商業化・建設および世界展開を実現するため、手始めとしてGNF社から専用燃料の開発で、GEH社からは制御棒駆動装置の開発で支援を得る考え。協力分野はその後、拡大していく可能性があるとしたほか、2026年までに同SMRの運転開始することを目標に掲げている。このため、今年中にも設計認証(DC)審査を米原子力規制委員会(NRC)に申請すると見られている。

 ホルテック社は、原子力重要機器の製造に加えて、放射性廃棄物貯蔵施設などの開発で知られたエネルギー技術会社。SMRについては、コスト効果が高く受動的安全性を備えた適正サイズの開発を目指しており、2012年に米エネルギー省(DOE)が有望なSMR設計2件について、民間との折半により開発・許認可取得を支援する提案公募(FOA)案を公表した際には、ポンプやモーターを駆動力としない電気出力16万kWの「SMR-160」を提案していた。この時、同設計は対象設計に選ばれなかった一方、支援対象となったニュースケール社は2016年末、SMR設計としては米国初となる同社製SMRのDC申請書をNRCに提出している。

 DOEはその後、先進的原子力技術の開発支援金として3,000万ドルを新たに投資する計画を昨年12月に発表。このFOAに対してホルテック社は、「SMRの受動的安全システムの性能を調査・検証する試験プロジェクト」を1月31日付けで提案した。同プロジェクトを通じて「SMR-160」を始めとするSMR設計の商業化を加速し、米国内外の規制当局から認可を取得する一助とする方針。同プログラムにおいて、GEH社とGNF社は、現象評価やスケーリング解析、安全分析システムのコード評価、ベンチマーキング、および望ましい実験的検査の特定、などで協力することになる。

 「SMR-160」の開発において、同社はこれまでに様々な原子力企業と協力関係を結んでおり、2013年以降は米国内で3基の商業炉を運転するパブリック・サービス・エンタープライズ・グループ(PSEG)が、原子炉の運転や運転員の訓練面でホルテック社に技術的知見を提供。また、2015年に三菱電機の米国子会社(MEPPI)と専用の計測制御(I&C)系開発で提携したほか、2017年7月には、許認可支援を含めた幅広いエンジニアリング・サービスを得るため、カナダのSNCラバリン社と合意に至っている。