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英ヒンクリーポイントC計画で、参加エンジニアリング企業4社が合弁

2018年9月28日

1号機の原子炉系統部分©EDFエナジー社

 英国南西部のサマセット州では現在、EDFエナジー社が同国で約20年ぶりの新設計画となるヒンクリーポイントC(HPC)原子力発電所(165万kWの欧州加圧水型炉×2基)建設計画を進めている。これに参加中のエンジニアリング企業4社は9月27日、主要な電気・機械設備やケーブル、配管等の据え付け作業を4社間で統合した上で、プロジェクトにおける安全面や品質、時間とコストの優先順位に即して調整するため、合弁事業体を正式に発足させると発表した。

 同建設計画の実施については、2016年9月に英政府とフランス電力(EDF)、および同計画に33.5%出資する中国広核集団有限公司(CGN)が最終的な契約・合意文書に調印。英原子力規制庁(ONR)が2017年3月、最初の部分的建設許可を発給したのを皮切りに作業が進められており、2025年末の送電開始を目指す1号機については、2019年半ばに原子炉建屋部分で最初のコンクリート打設が行われることになっている。

 今回、仏国系のアルトラッド社、英国のバルフォア・ビーティ・ベイリー社とキャベンディッシュ・ニュークリア社、および韓国系の斗山バブコック社の4社は、HPC発電所建設における主要なMEH設備(機械設備、電気設備および冷暖房空調設備)の納入契約業者として、複雑な据え付け作業のすべてを1つの合弁事業体「MEHジョイント・ベンチャー」として実施するとした。このような革新的アプローチにより、同事業体は建設計画全体の「プロジェクト管理オフィス」として機能することになる。現場における機械設備と電気設備すべての据え付け作業について日程を管理するほか、作業のさらなる合理化に資するシステムやプロセス、手続き、データ等で改善と調和を図ることにより、発電所全体の据え付け作業が統合・調整されるとした。
 同事業体はまた、最先端の配管製造技術を英国内で模索していくとともに、他の原子力プロジェクトでも利益を生むとしたほか、世界中の原子力およびハイテク・エンジニアリング部門で、英国が事業機会を得ることにもつながるとしている。

 【参照資料】バルフォア・ビーティ・ベイリー社、キャベンディッシュ・ニュークリア社、およびEDFエナジー社の各発表資料、原産新聞・海外ニュース、およびWNAの9月27日付「ワールド・ニュークリア・ニュース(WNN)」、ほか。