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福島第一3号機使用済み燃料取り出し、不具合踏まえた安全点検により年明けとなる見通し

2018年10月1日

 東京電力は9月27日、福島第一原子力発電所廃止措置の進捗状況を発表し、3号機使用済み燃料プールからの燃料取り出しが、8月に発生した燃料取扱設備の制御系に関する不具合を踏まえた安全点検実施などにより、当初予定の11月中開始から年明けに延びる見通しが示された。
 3号機燃料取扱設備は8月8日、機能検査を実施していたところ、警報が発生し停止した。その後の詳細調査で複数の制御ケーブルに異常が確認されており、同社では、9月中に不具合箇所を仮復旧し、年内を目途に安全点検を実施するとともに、品質管理について確認することとしている。不具合発生の原因として、既にケーブル接続部について、雨水浸入に伴う腐食・断線が判明しているが、防塵対策のための「グロメット」(=写真、東京電力発表資料より引用)と呼ばれるパーツの不備が確認されている。
 27日に福島県内で記者会見を行った福島第一廃炉推進カンパニーの小野明プレジデントは、今後の実機訓練などの工程精査から、3号機の燃料取り出し開始について、「今年中はなかなか難しい。品質管理の問題はキチンと調べたい」とした上で、安全最優先で取り組む考えを改めて強調した。福島第一廃止措置の中長期ロードマップで、3号機の燃料取り出しは2018年度中頃の開始を目指している。
 なお、原子力規制委員会の更田豊志委員長が5日に、福島第一原子力発電所の現地視察を行う。同委の福島第一廃止措置に関する監視・評価検討会では、3号機燃料取扱設備のトラブル発生から、機器類の外注などを巡り品質管理上の問題が議論されている。