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英キャベンディッシュ・ニュークリア社が日本法人 設立

2018年10月10日

 原子力発電所の廃止措置等で豊富な実績を持つ英国の原子力エンジニアリング企業、キャベンディッシュ・ニュークリア社は10月5日、日本法人を設立したと発表した。
 同社は、実験炉や再処理プラントの廃炉から、放射性廃棄物の革新的回収システムの設計・建設、原子力発電所の閉鎖と廃止措置に至るまで、広範かつ複雑な技術プロジェクトの実施で確かな実績を有するといわれる企業。第一世代の旧型ガス冷却(マグノックス)原子力発電所も含め、英国内13か所の認可施設でクリーンアップ管理を行う合弁事業体の主要パートナーでもあり、同社の持つソリューションと技術で、日本の原子力事業者やサプライヤーを支援していく考えだ。

  日本法人の社長には、前職でドーンレイ実験施設の経営責任者を務めたマーク・ラウス氏が着任。同社長はこのほど原産協会のインタビューに応え、日本法人設立の意義と今後日本に期待することについて、次のように述べた。
 「日本で3年近く働いているが、多くの外資系企業では英語しか話せない社員が多いため、十分な関係性を築いていけてないという状況を多く見てきた。これまで日本と英国を行き来する中で構築してきた関係性を土台に、今後は日本に根を張り、日本の皆さまと一緒に仕事がしたいとの思いで日本法人を設立した。日本人も積極的に採用し、将来的には日本支社を日本人に任せていきたいという考えもある。
 当社には25年の経験があり、原子力発電所の建設や保守メンテナンス、原子力潜水艦等の分野でバックグラウンドを持つ。来日して初めて日本人と仕事をしたが、廃炉は技術だけではなく、人との関わり合いやコミュニティがいかに大切かということを学んだ。
 日系企業は非常に強く賢いという印象だが、廃炉と運転では異なる部分があるし、廃炉に関して当社は日本よりも経験がある。15年間廃炉に携わってきて多くの成功や失敗を繰り返してきたが、その経験を活かして、日本の廃炉技術の底上げに貢献できるかもしれない。そのため、今後は長期的な視点で日本との関係性を構築していきたい。」

 (参照資料:キャベンディッシュ・ニュークリア社発表資料、原産協会インタビュー資料、ほか)