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JANSI「特別賞」、川内、高浜、伊方が「稼働中プラントへの実機体感研修受入れ」で受賞

2018年11月19日

表彰式に臨む関電・宮田氏、九電・池田氏、四電・西岡氏(前列左より)、JANSIウェブスター会長、関電・岩根社長、九電・池辺社長、四電・佐伯社長、JANSI山﨑理事長(後列左より)

 原子力安全推進協会(JANSI)はこのほど、事業者による自主的な安全性向上の取組を活性化させることを目的として、他の手本となる発電所の活動を表彰する「特別賞」を創設した。JANSIが追求する原子力安全の「エクセレンスレベル」を向上させる取組や、原子力産業界全体の安全性向上に大きく貢献する活動を行っている発電所を称えるもので、第1回として、九州電力川内原子力発電所、関西電力高浜発電所、四国電力伊方発電所が受賞し、11月15日に表彰式が行われた。
 川内1、2号機、高浜3、4号機、伊方3号機は、いずれも新規制基準をクリアして再稼働しており、今回の「特別賞」では、再稼働後の業務が多忙を極める中、長期間停止している発電所の運転員の技術を維持・継承すべく、「稼働中プラントへの実機体感研修の受入れ」に取り組んだことを評価した。
 現在、福島第一原子力発電所事故後の新規制基準対応などに伴い、プラントが稼働している状況を経験していない運転員も増えてきている。実機体感研修の参加者からは、「運転プラントの状況(騒音、高圧、高温、高回転運転)を肌で感じることができた」、「運転プラントの緊張感を感じ、自プラントの再起動に向けた意欲、モチベーションの上昇につながった」といった感想が聞かれたという。
 表彰を受け、先陣を切って再稼働した川内原子力発電所の池田純也次長は、「一昨年から他発電所の運転員を実機体感研修として受け入れ、『生きたプラント』の熱や振動を感じてもらった。受け入れる側も研修を通じて他社との絆ができるというメリットもあり、互いに有意義な制度だ」とコメントした。
 また、伊方発電所の西岡正道発電部長は、「原子力産業界全体で技術力の維持向上に取り組むことが重要だと思う。これは再稼働を果たしたプラントの使命だ」と、技術伝承の重要性を強調し、高浜発電所の宮田賢司所長は、「これからも様々な意見をいただきながら、日本の原子力発電所の先頭に立って頑張っていきたい」と意欲を示した。