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関電が美浜3号機他の安全性向上対策工事の完了時期を見直し、60年までの運転に向け

2019年2月5日

 関西電力は2月4日、新規制基準に係る審査をクリアするとともに60年までの運転期間延長認可を取得した高浜発電所1、2号機、美浜発電所3号機の安全性向上対策工事の工程を変更することを発表し、福井県に報告を行った。(関西電力発表資料
 同社が発表した安全性向上対策工事の実施状況によると、原子炉格納容器上部遮へい設置、いわゆるトップドーム設置工事が行われている高浜1、2号機については、工事の進捗に伴う資機材エリアを確保する必要などから、工事完了時期を1号機は2019年8月から2020年5月に、2号機は2020年3月から2021年1月へと、いずれも約9か月延長。また、使用済み燃料ピットの補強が行われている美浜3号機については、地盤改良工事に伴う掘削時に当初計画よりも支持岩盤が深いことが判明したことから、工事完了時期を2020年1月から同年7月へと見直すこととなった。
 関西電力の原子力発電プラントは、40年以降の運転を目指すこれら3基の他、大飯3、4号機、高浜3、4号機の4基が既に再稼働しており、美浜1、2号機、大飯1、2号機の4基については廃炉が決定している。
 福井県の西川一誠知事は、「本県には廃炉や40年超運転など、様々な課題がある」といった認識から、1月31日に世耕弘成経済産業相を訪れ、(1)原子力・エネルギー政策の着実な実行、(2)使用済み燃料中間貯蔵への積極的関与、(3)40年超運転に対する国民理解の促進、(4)研究開発・人材育成基盤の維持・発展――を求める要請書を提出している。