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GE日立が米オイスタークリーク発電所の廃止措置支援契約 獲得

2019年7月12日

©エクセロン社

 米国のGE日立ニュークリア・エナジー(GEH)社は7月10日、昨年9月にニュージャージー州で永久閉鎖されたオイスタークリーク原子力発電所(BWR、64.1万kW)(=写真)の廃止措置支援契約を、廃止措置専門企業のコンプリヘンシブ・デコミッショニング・インターナショナル(CDI)社から受注したと発表した。
 契約額は明らかにしていないが、GEH社は先進的な技術を用いて、同発電所の炉内構造物と圧力容器を解体・切断・梱包することになる。すべての操作と切断作業を水中で実施する計画で、切断システムについてはREIニュークリア(REIN)社と共同設計したものを使用する。REIN社は、除染・解体プロジェクトや大型機器の破砕、廃棄物管理などに適用可能な切断・解体機器等の設計・製造企業で、GEH社は昨年12月に同社の事業と資産の一部を買収していた。

 一方のCDI社は、米国のエネルギー総合ソリューション企業のホルテック・インターナショナル社と、カナダのSNC-ラバリン社による合弁事業体。60年かかると見られていた同発電所の廃止措置を、50年以上前倒しして8年以内で終えるため、同発電所の事業者エクセロン社は昨年3月、同発電所とその敷地、および使用済燃料の所有権をすべて、ホルテック社に売却することで合意した。
 米原子力規制委員会(NRC)が先月20日、同発電所の運転認可をホルテック社の2つの子会社に対して、発電所の所有者および廃止措置事業者として移転することを承認したことから、これらの子会社は7月1日付けで所有権の移転手続と発電所の購入手続を完了。同発電所で除染と解体作業を実施するため、ホルテック社が廃止措置業務の一括請負契約書をCDI社に発行していた。

 GEH社の発表によると、同社は日本の原子力発電所の炉内構造物取替プロジェクト等で得られた経験から、包括的な廃止措置プロジェクトで必要となる専門的知見を提供。近年では、スウェーデンのオスカーシャム原子力発電所2号機で炉内構造物の切断作業を完了したほか、同1号機についても同様の作業を実施中だとしている。

 (参照資料:GEH社の発表資料、原産新聞・海外ニュース、およびWNAの7月10日付「ワールド・ニュークリア・ニュース(WNN)」)