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フィンランドのオルキルオト3号機、2020年7月に営業運転開始へ

2019年7月18日

 フィンランドのティオリスーデン・ボイマ社(TVO)は7月17日、完成が遅れているオルキルオト原子力発電所3号機(OL3)(PWR、172万kW)の建設状況について、2020年7月から定常的に発電できる見通しになったと発表した。
 同社は建設工事を請け負った旧アレバ社と独シーメンス社の企業連合から、最新の起動日程を伝えられたもので、それによると燃料の初装荷は2020年1月、送電網への接続は同年4月になる予定。温態機能試験時に振動が探知された加圧器サージライン関係の改修作業などで、昨年11月に公表されていた営業運転開始予定日の2020年1月からは、さらに半年遅れるものの、初併入してから営業運転を開始するまでの試運転期間中に、10億~30億kWhの電力を国内に供給する。

 世界で初めて、フラマトム社製・欧州加圧水型炉(EPR)設計を採用したOL3の建設工事は、2005年8月に始まったが、土木工事や規制関係書類の認証作業などで予想外の時間を費やした。後続のEPR計画として、2009年11月に中国・広東省で始まった台山原子力発電所建設計画では、すでに1号機が昨年12月に営業運転を開始。同2号機についても、今年6月下旬に初めて国内送電網に接続されている。
 OL3については、今年2月にフィンランド放射線・原子力安全庁(STUK)が「運転認可の発給を阻む安全上の問題はない」との意見書を政府に提出。これを受けて、雇用経済省は翌3月、TVOに対してOL3の運転認可を発給すると発表していた。

 (参照資料:TVOの発表資料、原産新聞・海外ニュース、ほか)