フォントサイズ:

スウェーデンのリングハルス2号機が2019年末に永久閉鎖

2020年1月8日

©バッテンフォール社

 スウェーデンのバッテンフォール社は2019年12月30日、リングハルス原子力発電所(=写真)で1975年5月から約44年間稼働した2号機(90万kW級PWR)を予定通りに永久閉鎖したと発表した。
 同社は昨年9月以降、2号機の出力を定格から徐々に下げていく「コーストダウン運転」を始めており、11月に出力が50%以下になった後、12月に最終停止したと説明した。同社はこのほか、1976年1月に同炉より約8か月遅れで営業運転を開始した同1号機(90万kW級BWR)についても、2020年中に早期閉鎖させる方針である。

 リングハルス1、2号機を予定より5年早く閉鎖する計画は、2015年9月にバッテンフォール社が公表していたもの。理由としては近年の電力価格の低迷に加えて、安全要件が一層厳しくなったこと、政府の脱原子力政策で議会が原子力税を引き上げたため、採算性が悪化したことなどを挙げていた。
 電力価格はその後回復を見せたが、同社は両炉の経済性等の観点から運転を継続することはできないと判断。同社の発電担当上級副社長は2015年当時、「電力が余り、風力発電が拡大しつつあるスウェーデンの現状を考えれば、原子力発電も現在の10基は必要ないという点に注目すべきだ」と述べていた。
 一方、1980年代に運転開始した同3、4号機(各110万kW級PWR)については、同社は9億クローナ(約103億円)をかけて安全性を改善し、予定通り60年間稼働させると強調している。

 (参照資料:バッテンフォール社発表資料、原産新聞・海外ニュース、およびWNAの12月31日付け「ワールド・ニュークリア・ニュース(WNN)」)