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第29回日台原子力安全セミナーの開催結果(概要)

2014年12月24日

(一社) 日本原子力産業協会

(1)開催時期:2014年12月9日(火)~10日(水)

(2)開催場所:台湾(台北)・張榮發基金會国際会議センター

(3)主催者:
日本側 (一社)日本原子力産業協会
台湾側 中華核能学会、原子能委員会、核能研究所、放射性物質管理局、台湾電力公司

(4)参加者:
日本側 原産協会石塚昶雄シニアアドバイザー、秋庭悦子理事他、計22名
台湾側 潘欽・中華核能学會理事長、蔡春鴻・原子能委員会委員長、馬殷邦・核能研究所所長、邱賜聰・放射性物質管理局局長、陳布燦・台湾電力副社長 他、約140名

(5)開催趣旨
当協会では台湾との間で原子力安全に係わる情報共有・意見交換及び原子力関係者の交流を図るため、1986年以来「日台原子力安全セミナー」を毎年、日本と台湾で交互に開催しています。
福島第一原子力発電所の事故は、日本と同じ地震国であり、自然の脅威に絶えずさらされている台湾の原子力政策に大きな影響を与えました。台湾では2011年11月、既存の6基の原子炉に40年の運転期間を設定し、段階的に閉鎖することを発表していますが、台湾電力を始めとする原子力関係者は、エネルギーセキュリティの観点から原子力発電の重要性を認識し、建設中の龍門原子力発電所については、完成し運転することに意欲的です。
このような状況のなか、日台双方におけるエネルギー政策、原子力安全対策、また、日本での廃炉・除染等の取組みや原発再稼働の動向などについて最新の情報共有を図るため、昨年の日本開催に引き続き、第29回日台原子力安全セミナーを台北に於いて開催しました。

(6)セミナーの主な概要
○開会セッション・基調講演

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前原子力委員会秋庭氏

開会セッションでは、日台双方の代表による開会挨拶の後、台湾行政院原子能委員会の蔡春鴻委員長、日本交流協会の花木出副代表及び亜東関係協会の李嘉進会長より来賓挨拶があり、台湾側は台湾電力の林志鴻原子力発電事業部副部長より「台湾原子力の現状」について、また、日本側からは、秋庭悦子前原子力委員より「日本における原子力の最新動向」と題して基調講演が行われました。

○講演セッション

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セミナー風景

台湾側より、福島原発事故を教訓にした緊急時対策や安全対策について、また、地震PRAの現状などについて発表が行われ、日本側からは東日本大震災での女川原子力発電所の対応とその後の安全対策の取組みなどについて紹介しました。また、包括的なリスクマネジメント実施のため今年10月に設立された原子力リスク研究センターの組織及び最新研究・活動内容や自然外部事象に関する R&D ロードマップの紹介、さらに、福島事故後の環境放射線量評価について、マッピングプロジェクトや汚染状況の経時的変化等の研究内容について説明が行われました。
台湾側からは、社会学的観点での原子力への認識に関する興味深い方法による世論動向調査の紹介も行われました。その後、福島第一原子力発電所の廃止措置の最新状況や、川内原子力発電所における新規制基準適合性審査への対応と長期停止後のプラント再稼働への取組みなどの発表が行われ、特に、女川原子力発電所における震災時の対応状況やその後の防潮堤建設などによる地震・津波対策、川内原子力発電所の再稼働に向けた取組みとその動向については、台湾側から高い関心が寄せられ、日本の原発再稼働への動きが台湾の原子力産業界にも大きな追い風になる等の発言があり、活発な議論が行われました。

(7)テクニカルツアー

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龍門発電所の外観見学

セミナー翌日の12月10日にはテクニカルツアーとして、龍門原子力発電所を訪問しました。発電所の概要や台湾での原子力動向について説明を受けた後、1号機の原子炉建屋と炉上部をガラス越しに視察し、その後発電所の外観を見学しました。

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龍門発電所での集合写真

以上

お問い合わせ先:国際部 TEL:03-6256-9313(直通)

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