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中国広核集団公司(CGN)関係者一行の来日について(報告)

2019年5月27日

原産協会は中国の原子力産業協会「中国核能行業協会(CNEA)」との協力活動の一環として、4月9日~13日の期間に来日した中国最大の原子力発電企業集団である「中国広核集団公司(CGN)」の理事等一行による、日本側原子力産業界関係者との会合、第52回原産年次大会への参加、またJAEA大洗研究所、東京電力福島第一および第二原子力発電所への訪問実施に協力しました。今回の訪問は、団長のCGN会計担当責任者吴俊峰氏をはじめ、同社の理事および事務局のCNEAから計7名が来日し、日本における最新の原子力技術開発への取り組み、福島第一原子力発電所の廃炉や福島県内の復興状況などについて知見を深めました。

産業界関係者との交流
訪問初日の4月9日(火)、東京に到着した一行は原産年次大会会場へ移動し、原産協会会員企業とのネットワーキング会合に参加しました。はじめに原産高橋理事長による歓迎挨拶および原産協会についての紹介を受けた後、CGN側から同社の事業概要を詳しく説明しました。

  • 1994年に前身の中国広東核電集団(CGNPC)が設立、大亜湾原子力発電所建設・操業を実施。2013年には中国広核集団(CGN)に改称。
  • 2018年12月末現在、総資産は6,600億元(約11兆円)以上。現在、運転中原子力発電所22基(24.3GW)は国内トップ、世界第3位。建設中発電所6基(7.43GW)で、建設中の規模としては現在世界最大。
  • 中国における核燃料輸入・輸出資格を取得済み。現在国内外で開発中のウラン資源総量は、3,000万kW規模の原子力発電所30年間の燃料需要を満たすことができる。
  • 第3世代原子炉「華龍一号」を開発。
  • 電子線加速器の開発・製造、電子線照射加工サービスなど原子力技術を応用した事業を実施。
  • 再生可能エネルギー開発、発電事業も国内外で実施。

また、当日参加された日本側企業7社からも順番にそれぞれの事業概要を説明し、CGN側と名刺交換などのネットワーキングが行われました。


   日本側原子力産業界関係者との会合の様子        原産年次大会レセプション参加

施設訪問
4月10日(水)には、茨城県に移動しJAEA大洗研究所を訪問しました。まずは担当者からJAEAの全体紹介および大洗研究所の施設概況説明を受け、高温工学試験研究炉(HTTR)の模型展示エリア等を見学しました。中国では、第3世代炉の華龍一号(HPR1000)や最先端の高温ガス炉(HTR-PM)開発も進んでいますが、今回来日の一行は初めて日本の研究者と直接交流ができ、活発な意見交換が行われました。

その後、4月11日(木)からの二日間、一行は福島県に滞在し、東京電力福島第一および第二原子力発電所を訪問しました。福島第一原子力発電所では、磯貝所長などに挨拶と概要説明を受けた後、視察バスで構内を移動しながら1号機~4号機の現状および震災・津波の被害状況を中心とした視察を行いました。福島第二原子力発電所では、田中広報部長より、震災と福島第二原子力発電所での緊急時対応についての詳細な説明を受け、津波の被害を受けた1号機の海水熱交換器建屋や4号機の原子炉建屋と格納容器内部を見学しました。特に原子炉圧力容器の真下の見学では、各種の炉内構造物についての詳しい説明を受け、国内にBWRがない中国訪問団一行にとっては非常に貴重な体験となり、皆大変満足した様子でした。


   日本側原子力産業界関係者との会合の様子        開業直前のJR常磐線Jヴィレッジ駅


     福島第一新事務本館前での集合写真       福島第二4号機原子炉圧力容器下部の見学

今回の訪問では、日本側原子力産業界関係者との交流および現場施設見学を通して、これまで原子力発電所の設計や運転に携わってきた中国訪問団一行にとって、改めて安全対策の重要性を実感したとの感想があり大変有意義な視察となりました。

お問い合わせ先:国際部 TEL:03-6256-9313(直通)

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