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ブレグジットに関する欧州原子力産業会議(FORATOM)のポジション・ペーパー(仮訳)を掲載しました。

2018年12月4日

 英国は2016年6月の国民投票により欧州連合(EU)離脱を選択し、英国政府は翌2017年3月、EUに対して正式な離脱通知を行いました。EU離脱日は、2019年3月19日と目前に迫っています。英国政府は、EU離脱に合わせてEuratom(欧州原子力共同体)からも同時に離脱することを決定しており、原子力関係への影響も予想されています。
 英国上院(貴族院)の超党派委員会のEUエネルギー・環境小委員会は2018年1月、ブレグジットに関する見解をとりまとめ、そのなかでユーラトム脱退が適切に行われない場合、英国の核燃料物質の輸入やエネルギー安全保障への影響のほか、EUからの労働力確保にも支障が出る可能性を指摘しています。また政府に対して、ブレグジットの過程において、Euratomに特別な移行期間を設ける可能性の検討を提案しています。
 こうしたなか、欧州の原子力産業団体である欧州原子力産業会議(FORATOM)は2017年10月に「ブレグジットの原子力発電への影響」を、2018年5月に「Euratom(欧州原子力共同体)と英国間の将来の協定の原則」をそれぞれ発表しました。前者は、英国のEU離脱に伴うEU加盟国の原子力産業への潜在的な影響を概説し、核燃料サイクル全体にわたる混乱を避けるため、適切な取り決めが確実になされるよう、EUが英国政府と緊密に協力すべきであると結論付けています。また、EU全体の民生用原子力部門の活動への混乱を最小限に抑えるための移行期間の設置や原子力政策や規制、研究開発プログラムに関する協力や連携の継続、原子力スキルの自由な移動の保障などを求めています。後者は、EUと英国の原子力部門の技術的および商業上のパフォーマンスや安全性、セキュリティを継続的に支援するために、将来のEURATOM/英国の協定の主要原則について、勧告しています。

ここでは、この2件のポジション・ペーパーの全訳(仮訳)を紹介します。
「ブレグジットの原子力発電への影響」(2017年10月12日)
「Euratom(欧州原子力共同体)と英国間の将来の協定の原則」(2018年5月2日)

なお原文は、以下に掲載されておりますので、ご参照下さい。
*URL: https://www.foratom.org/publications/#position_papers

参考:欧州原子力産業会議(FORATOM):ベルギー・ブリュッセルに本拠を置く欧州の原子力産業団体。欧州連合(EU)の機関やその他のステークホルダーとのエネルギー政策の討議において、欧州の原子力産業を代表して発言している。FORATOMには、15か国の原子力産業団体が加盟、加盟企業数は800社以上。

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お問い合わせ先:国際部 TEL:03-6256-9313(直通)

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