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FORATOM(欧州原子力産業会議)の研究報告書「2050年までの道のり――低炭素な欧州における原子力の役割」の
サマリー(仮訳)を掲載しました。

2018年12月18日

 FORATOM(欧州原子力産業会議)は2018年11月22日、2050年までに欧州経済の脱炭素化への道のりを示した研究報告書「2050年までの道のり――低炭素な欧州における原子力の役割」のサマリーを発表しました。この報告書は、FORATOMが委託したFTI-CLエネルギーコンサルティング社によるもので、その中で、欧州が2050年の低炭素目標を確実に達成するためには、原子力は電力ミックスの1/4を占める必要があると結論しています。
 報告書では、2050年の3つのシナリオ(低:36GW、中間:103GW、高:150GW)にそれぞれ焦点を当て、安定供給、脱炭素化、持続可能性の確保、手頃な価格、競争力といった重要なエネルギー政策目標の各視点から、原子力がいかに2050年の低炭素目標の達成に役立つかを分析しています。
 こうしたなか、国連気候変動枠組み条約第24回締約国会議(COP24)開催直前の2018年11月28日、欧州委員会(EC)は、2050年までの欧州の脱炭素化に向けた方向性を示した長期戦略「A Clean Planet for all(a strategic long-term vision for a prosperous, modern, competitive and climate neutral economy by 2050)」を採択しました。そのなかで、温暖化ガスの域内排出量を2050年までに実質ゼロをめざす新たな削減目標案を提示、新目標案では「2050年までの気候中立な欧州の実現を目指す」としています。原子力については、2050年までに12~15%(現在約26%)と現在よりもシェアを低下させるものの、再生可能エネルギーとともに、欧州のカーボンフリーな電力システムの柱であると明記しています。さらに、原子力発電は、欧州における化石燃料依存低減に役割を果たすとしたほか、電力システムの効率的な脱炭素化のために選択する加盟国に貢献する可能性を指摘しています。その一方、問題点として、先行コストと電力市場の低価格により、EU域内での原子力への投資が鈍化していることを挙げています。

 ここでは、FORATOMが発表した研究報告書のサマリー部分(仮訳)をご紹介します。
「2050年までの道のり――低炭素な欧州における原子力の役割」(2018年11月22日)

 サマリーの原文をご覧になられたい方は、以下をご参照下さい。また報告書全文を入手ご希望の方は、直接FORATOMまでご連絡ください。
*URL: https://www.foratom.org/publications/#position_papers

 参考:欧州原子力産業会議(FORATOM):ベルギー・ブリュッセルに本拠を置く欧州の原子力産業団体。
    欧州連合(EU)の機関やその他のステークホルダーとのエネルギー政策の討議において、欧州の
    原子力産業を代表して発言している。FORATOMには、15か国の原子力産業団体が加盟、加盟企業
    数は800社以上。

    
 その他の海外の原子力情報については、こちらよりご覧いただくことができます。

お問い合わせ先:国際部 TEL:03-6256-9313(直通)

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