放射線育種場(ガンマフィールド)見学会を開催しました。

2017年7月28日

 量子放射線利用普及連絡協議会では、6月22日(木)に第1回会合として、茨城県常陸大宮市の農業・食品産業技術総合研究機構 次世代作物開発研究センター 放射線育種場(ガンマフィールド)見学会を開催しました。
 ガンマフィールドは農林水産省の研究機関として1960年に設立され、2001年には独立行政法人農業生物資源研究所の研究グループに所属となり、2016年に国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構に統合になり今に至っています。
 この施設は世界でも最大級の野外照射施設であり、植物を普通に栽培している状態で、ガンマ線を長期間あてて、農業上有用な突然変異体をつくるための円形ほ場で、その中心部にある照射塔に線源のコバルト60が設置されています。
 本見学会では、同施設における研究内容や最新の研究成果を加藤 放射線育種場長に講演いただき、研究対象が稲、麦、大豆、花、果樹など広範囲にわたり、突然変異による直接利用の登録品種(295品種)の43%は育種場で照射されたものであること、また、ガンマ線照射による品種改良によって生み出された、「梨の黒斑病に強い品種」や他品種との混合を防ぐ「家畜用の稲の落種の少ない品種」、「背丈が低く風などで倒れ難い麦」、また、「モミに毛がない稲」については、毛をなくす事で貯蔵量増加及び収穫作業者の肌荒れを防ぐなどの効果があり、農業の合理化、有用化に寄与している事など数多くの実例をご説明いただきました。
 今回の見学会は協議会メンバーの他、関係企業、機関の方々、計21名にご参加いただき、「勉強になった」と大変好評でした。原産協会では、今後も放射線利用の理解促進に繋がる情報を提供してまいります。

【量子放射線利用普及連絡協議会とは】
放射線利用について関係者が問題意識、情報を共有し、協力、協働してそれぞれが戦略的に事業に取組み、より効果的に普及活動を展開させることを目的に2006年に設置されました。構成員は放射線照射企業、各地域組織、教育関係者等です。

 

お問い合わせ先:人材育成部 TEL:03-6256-9315(直通)

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