原子力人材育成ネットワーク 平成27年度第1回運営委員会を開催

2015年9月16日

産官学連携の「原子力人材育成ネットワーク」の平成27年度第1回運営委員会が、2015年9月1日(火)、東京・虎ノ門で開催されました。原子力人材育成ネットワーク(以下、ネットワーク)は、当協会、日本原子力研究開発機構、原子力国際協力センターが共同事務局を務め、電力会社、メーカー、大学、国等の71機関が加盟しています。
今回の運営委員会には、委員、オブザーバー含めて約50名が参加しました。平成27年度運営委員長には、当協会の高橋明男理事長が選任されました。高橋運営委員長は、冒頭挨拶で、川内原子力発電所の再稼動、福島第一原子力発電所の汚染水問題等に言及しました。原子力を取り巻く環境をみると、原子力の人材確保・育成は大きな課題であり、ネットワークに期待されていることは大きいと述べました。また、服部拓也前運営委員長(当協会 特任フェロー)は、原子力人材育成ネットワークは設立してから約5年が経過し関係者間の連携活動が進んできたことから、もう一段、上を目指し取り組むことが必要であると述べました。
今回の運営委員会では、経済産業省から「軽水炉安全技術・人材ロードマップ-原子力の自主的安全性向上の取組の改善に向けた提言」について、文部科学省か「原子力人材育成作業部会の設置」について説明があり、ネットワークとも情報共有・連携を行いながら、活動を展開することが確認されました。
また、事務局から、ネットワークとして本年4月にとりまとめた「原子力人材育成の課題と今後の対応-原子力人材育成ロードマップの提案」の概要について説明がありました。このロードマップの提案には、特に国を挙げて戦略的に取り組むべき3つの重要事項(「研究炉等大型教育・研究施設の維持」「海外人材育成の戦略的推進」「戦略的人材育成のための司令塔の設立検討」)が提示されていますが、そのうち、前者の2事項に関して、現状報告があり、情報共有を行いました。
この他、本年10月5日~8日の4日間、福井で開催される「原子力発電計画における広報・理解促進活動に関するIAEA技術会合」、ならびに当協会が2016年3月13日に東京で、2016年3月20日に大阪で開催する合同企業説明会(就活セミナー)「原子力産業セミナー2017」について紹介がありました。

(参考:原子力人材育成ネットワーク ホームページ http://jn-hrd-n.jaea.go.jp/

挨拶する高橋運営委員長

挨拶する高橋運営委員長

運営委員会の様子

運営委員会の様子

お問い合わせ先:人材育成部 TEL:03-6256-9315(直通)