「2016年度第4回原産会員フォーラム」を開催

2016年9月23日

当協会は9月21日(水)、「2016年度第4回原産会員フォーラム」を東京霞ヶ関の東海大学校友会館で開催し、103名の会員の方にご参加いただきました。

本フォーラムの前半では、九州電力株式会社 川内原子力発電所 安全品質保証統括室 副室長の泉 繁氏より、「川内原子力発電所1,2号機の新規制基準対応状況と再稼働に向けた取り組みについて」と題して、新規制基準適合性審査における対策(地震、津波、火山、竜巻、火災対策や重大事故対策のための設備)や長期停止を踏まえた設備の総点検、安全確保体制の構築、地元対応などについてご紹介いただきました。使用前検査については従来の要求に加え、品質管理の方法等や基本設計方針に係わる検査、新規制へのバックフィットとして既存の設備を含めた技術基準適合性の確認が求められたことなどを説明いただきました。また、再稼働への取り組み体制として、自社だけでなく、JANSI、WANO、各電力会社やメーカー、協力会社などの協力、助言などを得ながら進めたことなどをご紹介いただきました。

2016-04membrs-forumフォーラムの後半では、電気事業連合会 原子力部長の尾野昌之氏より、「検査制度の見直しに対する事業者の考え方および今後の進め方について」と題して、検査制度の見直しの起点となっているIAEAのIRRS(総合規制評価サービス)報告書での指摘事項や現在原子力規制委員会で進められている見直しに関する議論の焦点、検査制度の基本的考え方、事業者と規制機関の責任範囲などについて詳細にご説明いただきました。また、事業者側の提案として、新制度の導入に際しては時間をかけて作り込む必要があることや実機でのパイロットプログラム実施・評価の重要性など、米国の取り組みを絡めながらご紹介いただきました。

□講演資料は当協会の会員専用ホームページに掲載しております。
https://www.jaif.or.jp/member/login.php
□過去の開催一覧
https://www.jaif.or.jp/about/activity/forum-meeting/

以上

お問い合わせ先:地域交流部 TEL:03-6256-9314(直通)