IAEA ヘイワード事務次長の講演会開催(報告)

2019年2月21日

IAEA ヘイワード事務次長より講演の様子

当協会では、2019年1月23日(水)、国際原子力機関(IAEA)事務次長(DDG。管理局担当)マリー アリス ヘイワード氏の講演会を東京・麹町で開催しました。原子力人材育成ネットワーク(以下、NW)が主催し、当協会は外務省とともに共催しました。会員企業やNW関係者等約40名が参加しました。

ヘイワード事務次長は、アレバ社戦略・行政・アドボカシー担当副社長、米国務省核不拡散政策・交渉担当筆頭次官補代理、米国家安全保障会議拡散対抗政策部長等を歴任。米テキサス大学にて政治学修士号を取得され、2017年より現職。職員採用や人事についても責任ある立場の方です。
原子力分野における国際協力や、グローバル化に対応した人材育成が急務となっており、日本にとりIAEAとの協力関係の強化は、今後さらに重要性を増していくと考えられます。このため、国内関係機関においてIAEAに対する理解を得ていただくため、ヘイワード事務次長より「IAEAの紹介と機会、そして、原子力の展望」と題する講演をいただきました。

講演では、IAEAの「平和と開発のための原子力」という理念や組織、原子力科学技術応用、原子力安全・核セキュリティ、保障措置・検証等の各局の仕事の紹介、職員採用に当たってのジェンダーバランスの考え方や若手への期待、学生インターンシップの取組み、暮らしやすいウィーンの生活環境等が紹介されました。また、原子力発電の将来展望や原子力発電の役割と気候変動等についてのIAEAの視点が紹介されました。

外務省 松本室長ご挨拶

講演会には、IAEA等の国際機関勤務を希望している会員企業の若手社員や派遣側の責任者も参加されました。事務次長(DDG)という要職者から、IAEAの仕事の多様さや方向性について直にお話をうかがうことで、IAEAで働くことやIAEAに社員を派遣することについて身近なイメージを持つことができたのではないかと思われます。
この講演会がひとつのきっかけとなって、今後のIAEAとの連携強化や日本人職員派遣について産官学関係者の連携の促進につながればと思います。

なお、ヘイワード事務次長は、今回の滞在中、当協会のほか大学、研究機関、企業等を訪問し、講演、意見交換、施設見学の日程を精力的にこなしました。



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お問い合わせ先:人材育成部 TEL:03-6256-9315(直通)