「国際原子力青年会議2016(IYNC2016)」への職員派遣について
当協会は7/24(日)から7/30(土)の7日間、中国杭州市で開催された国際原子力青年会議2016(IYNC2016)へ人材育成部主任の藤原職員を派遣しました。藤原職員は担当している日本の原子力人材育成ネットワークの活動について発表したほか、各国若手の活躍ぶりや本会議への若手参加に係る各国学会・産業界のサポート状況等について情報収集しました。
この会議は、世界各国の原子力界で働く若手(原則35歳以下)が自主運営している国際非営利組織である国際原子力青年会議(IYNC)によって隔年で開催されています。2000年にスロバキア・ブラチスラバにて第1回の国際会議が開催されて以来、今年で第9回を迎えるものです。会議を開催するにあたり、各国の同世代の若手原子力技術者・研究者等が、国境や所属機関の枠を越えて協働し、プログラムの策定、論文審査、会場手配、参加者募集、講師の招聘、資金調達等の運営の全てを分担して自主的に開催しています。
今年の国際会議では32カ国・地域から400名を超える若手が集まり、日本からは他に東大、東工大、JAEA、電中研から5名の若手が参加しました。
会議は技術プログラム(基調講演、テクニカルセッション、パネルセッション、施設見学、ワークショップ等)ならびにソーシャル・プログラムで構成されており、参加者がより議論・討論に積極的に参加できるよう工夫されていました。
テクニカルセッションでは12のテーマが用意され、それぞれ論文発表を行う場として活用されていました。人材育成セッションでは発展を続ける中国の原子力産業を支える人材育成の取組みが紹介されました。また原子力新規導入国は、日本がどのような訓練や教育を提供してくれるかについて高い関心があることが伺えました。
テクニカルツアーでは、中国の代表的な原子力施設(秦山原子力発電所や三門原子力発電所など)を見学することができ、原子力に関連する知識を深める場のみならず、原子力に携わる若手の国際的ネットワーク構築の場として非常に有効でした。
次回の2018年の国際会議(IYNC2018)はアルゼンチンのバリローチェで開催される予定です。

発表風景

シミュレータ室
お問い合わせ先:人材育成部 TEL:03-6256-9315(直通)