近畿大学において「授業に活かせる中学・高校教員のための原子炉実験・研修会」を開催

2019年9月6日

 当協会は、近畿大学原子力研究所とともに「授業に活かせる中学・高校教員のための原子炉実験・研修会」を開催しました。研修会は、8月5日(月)~6日(火)、28日(水)~29日(木)の2回実施されました。研修会には、北は福島県から南は鹿児島県まで全国各地の中学、高校、高専で理科(化学、物理、地学)、技術・工業・家庭科、社会科などを教えている計26名の先生方が参加されました。
 本研修会は先生の放射線教育の支援を目的としており、近畿大学の教員が講師となり、近畿大学の原子炉を使った運転体験(原子炉の臨界、定格出力までの起動操作、制御棒調整、停止操作)、放射線の計測(大学敷地内、身の回りの放射線源など)、中性子ラジオグラフィ(原子炉からの中性子線を使い箱の中にある物体を透視)といった実習を中心に行われました。参加された先生方からは「生徒に教える自信が付いた」、「原子炉の運転ができて貴重な体験だった」など好意的な意見を数多くいただきました。
 また、当協会からは、「初等中等教育に利用できる放射線教育セミナー、イベント、教材および放射線測定器貸出一覧表」https://jn-hrd-n.jaea.go.jp/database/docs/20190730_Seminar&TeachingMaterial_list.pdfを先生方に配布し、本研修とは別の研修会や研修で使用した放射線測定器の無料貸出について紹介しました。
 当協会は、今後とも初等中等教育での放射線・エネルギー教育支援に資する活動を引き続きおこなって参ります。

近畿大学敷地内(立体駐車場の上)で放射線(ガンマ線)測定中

お問い合わせ先:人材育成部 TEL:03-6256-9315(直通)