教育学部学生を対象とした「大間スタディツアー」の開催

2016年7月8日

 (一社)日本原子力産業協会は、北海道教育大学函館校の協力の下、同校の学生を対象に、6月16日、17日の2日間、「大間スタディツアー」を開催しました。これは、主に、将来、理科教員を目指す学生に対し、エネルギーや原子力に関する講義、グループディスカッション、電源開発(株)大間原子力建設所の見学などを通じて、エネルギー問題や原子力発電への理解促進を図るもので、ツアーには、北海道教育大学函館校の学生20名の他に、メンター(指導役)として原子力を専攻する首都圏の学生4名も参加しました。
 このツアーは2日間の日程で、初日の16日にメンターの学生による「エネルギー、原子力の基礎知識に関する勉強会」を行い、その後、「2030年の電源構成を考えよう」をテーマに参加者は4つのグループに分かれ、ディスカッションを行いました。
 翌17日は、朝からフェリーで青森県下北郡大間町に移動し、電源開発(株)大間原子力建設所を見学、午後再び函館に戻り、「あなたは原子力発電に反対か賛成か」をテーマにグループディスカッションを行いました。
 この2回のグループディスカッションのファシリテーターはメンターが努めましたが、それぞれのグループでの意見交換は大変盛り上がり、各グループの「まとめ」は、メンバーが全員参加で臨み、様々な電源構成案や原子力発電に対する意見が発表されました。
 ツアー開始前には、大間についての認知度、原子力発電に対する賛否、電力小売自由化における電源選択基準などをアンケート調査、また、ツアー後に行ったアンケートでは、大間に対する理解度、エネルギーや原子力問題への関心の度合いの変化、原子力や原子力発電所の再稼働の賛否について調査しましたが、参加者全員が大間について関心・理解が深まったと記載、また、2名を除く他のメンバーがエネルギー・原子力問題に関心を持つようになり、原子力発電所の再稼働についても一定の理解を示すようになった、という結果となりました。2日間の学生同士の交流を通じた情報提供、意見交換は参加学生にも大変好評でした。
 原産協会では、次世代層へのエネルギー、原子力の理解促進を目的に文系の大学生を対象としたスタディツアーを2014年から開催しており、今後は8月に「第3回女川スタディツアー」、9月に「第2回島根スタディツアー」の開催を予定しています。

メンター学生による勉強会

メンター学生による勉強会

メンター学生による勉強会

メンター学生による勉強会


グループディスカッションの様子

グループディスカッションの様子

グループディスカッションの様子

グループディスカッションの様子


大間原子力建設所見学の様子

大間原子力建設所見学の様子

大間原子力建設所での集合写真

大間原子力建設所での集合写真

お問い合わせ先:人材育成部 TEL:03-6256-9315(直通)