2010年7月に南アで若者のための原子力大会(IYNC)が開催 発表論文要旨募集中

2009年8月17日

 若者の若者による若者のための原子力大会(International Youth Nuclear Congress : IYNC)が2010年7月に南アフリカのケープタウンで開催されます。


 現在、発表論文の要旨を募集中で、締切は2009年9月14日(月)までとなっており、日本からの参加者を募っておりますので、お知らせします。


詳細は次の通りです。


 Call for Papers: International Youth Nuclear Congress (IYNC) 2010
IYNC2010が発表論文アブストラクトを募集中



 若者の若者による若者のための原子力大会、”International Youth Nuclear Congress(IYNC)”は現在、2010年7月の大会にむけて、発表論文のアブストラクトを募集している。応募締切は2009年9月14日(月)。


IYNCは2000年にスロバキアにて第一回大会を開催して以来、韓国(2002年)、カナダ(2004年)、スウェーデンとフィンランド共催(2006年)、スイス(2008年)を経て、第6回目の今回は2010年7月12日から18日まで南アフリカのケープタウンにて開催される。前回大会には、世界30カ国から330名の若手原子力専門家が参加した。前大会には日本人の参加者がいなかったことから、IYNC事務局は次回こそ、日本からの発表者や参加者が大勢集まるよう、まずはアブストラクトの応募に大きな期待をかけている。


 10あるセッション(Track)のテーマは次のとおり。原子力技術や研究開発など技術・研究者むけテーマだけでなく、政策や経済性、人材養成、若手による諸活動(広報や啓蒙など)とさまざまなテーマが網羅されている。


Track 1: Plant Construction, Operation and Maintenance
Track 2: Nuclear Fuel Cycle
Track 3: Nuclear Politics, Economics and Human Resources
Track 4: Nuclear Materials, Chemistry and Structural integrity
Track 5: Radiation Science and Medical Applications
Track 6: Fusion Science and Technology
Track 7: Reactor Safety
Track 8: Thermal Hydraulics
Track 9: Reactor Core Design, Stimulation and Modelling
Track 10: Young Generation Activities


 


 南ア大会は会期中、開閉式やセッション、ワークショップの発表や討論のほか、アフリカで唯一運転中のクバーグ発電所(PWR、90万kW2基)やペブルベッドモジュール型炉(PBMR)のモデルのある科学センターへの視察、レセプションや文化プログラムも盛りだくさん組み込まれる予定。IYNCの特徴は、プログラム作りからセッション運営、各種行事まですべて若者自身の手により企画、運営される。まさしく「若者の若者による若者のための」原子力総合国際会議だ。出席者は、各分野について論文発表や質疑応答を通じて専門知識を深め、情報交換を図るほか、数々のイベントや活動の場を利用して世界の若手原子力従事者との親睦を深め、新たな友情を育む絶好のチャンスだ。


2010年の南アといえば、サッカーファンならずも「FIFAワールドカップ」を思い浮かべるのでは。実は、IYNC2010はその決勝戦のある7月11日の翌日の12日に、ケープタウンでの大会前夜祭(登録とレセプション)を開幕し、13日からセッションが始まる。ワールドカップとの相乗効果をねらった、粋なプログラム編成だ。


アブストラクト応募は現在、以下のウェブサイト上にて受付中。まず、簡単な個人情報を登録して、ユーザー名とパスワードを得た上、”Your Submission” と表示のある画面からオンライン応募する仕組み。制限は1000語以内で、締切は9月14日(月)。
http://www.conftool.com/iync2010/


さらに詳しい情報は、以下のIYNCウェブサイトから収集できる。
http://www.iync.org/