米国におけるハリケーン「サンディ」への原子力発電所の対応について
2012年10月29日(米国東部時間)に、米国東部を襲ったハリケーン「サンディ」は、甚大な被害をもたらしましたが、米国原子力規制委員会(NRC)では、ハリケーンが到着する前から、ハリケーンが影響を与えると予想される地域の原子力発電所に対して、被害を未然に防ぐための方策を関係機関との連携のもとにとると共に、国民の安心確保のためにタイムリーな情報発信(「NRCニュース」)を行ないました。
当協会では、「NRCニュース」が10月29日からハリケーンが去る30日17:00に緊急時監視体制から平常時監視体制に戻ることを伝えるまでの間に5回にわたって発信した情報の概要を仮訳としてとりまとめましたので紹介します。
また、米国原子力エネルギー協会(NEI)もニュースリリースを発表し、その中で警戒下に置かれた34基の原子力発電プラントの状況をとりまとめていますので、その内容も併せて紹介します。
今回のNRCの対応では、最悪の事態を想定した対応について検査官の常駐を始めとし、各発電所には外部電源が失われた際の緊急電源などの設備が備えられていること、検査官には万一に備え衛星電話が配備されていることなどが丁寧に伝えられており、国民の視点にたった情報発信であると言えます。
米国原子力規制委員会(NRC)の対応については、こちら。 (PDF, 107KB)
米国の原子力発電所における対応については、こちら。 (PDF, 47KB)