【米国の原子力政策動向】クリーンパワープランの行方
環境政策アナリスト 前田一郎
米国大統領選で民主党から選出されたクリントン候補は、トランプ候補とは対照的に積極的な環境政策をオバマ大統領を継承して展開する見込みである。なかんずくオバマ大統領が2013年6月に提示したCO2削減のための「クリーンパワープラン」および各州がこれに基づき展開する州ごとの実施目標にそのエネルギー・環境政策は依拠したものとなるものとみられる。クリントン候補によってエネルギーアドバイザーとして指名されたトレバー・ハウザー氏が2014年11月CSIS(戦略国際問題研究所)との共著でクリーンパワープランのCO2削減のポテンシャルを評価した「Remaking American Power」を発表していることからも、クリントン候補のエネルギー・環境政策とクリーンパワープランの強い関連性が予想される。
お問い合わせ先:国際部 TEL:03-6256-9313(直通)