全国中学校理科教育研究会群馬大会(全国大会)にブース出展

2016年9月5日

 当協会は、8月4日(木)~5日(金)、群馬県高崎市で開催された全国中学校理科教育研究会(全中理)の全国大会に、中部原子力懇談会、放射線利用振興協会、量子科学技術研究開発機構(4日のみ)と共同でブース出展し、授業で使える放射線教育教材等を紹介しました。
 当協会合同ブースには、大会参加者約700名のうち、約120名の理科の先生方に訪問いただき、霧箱観察実験、PCL(ポルカプロラクトン)観察実験、放射線グラフト集合技術を用いた金属捕集材の実演等を体験いただきました。
 中部原子力懇談会作製の簡易霧箱は、製作材料が入手しやすい、構造が単純で作り易い、放射線の飛跡が短時間で見易いという良さがあり、ブースで先生方に実際に使っていただき好評でした。PCL観察実験では、昨年4月教材会社より発売された、放射線照射による形状記憶樹脂を使って、「放射線照射のメリットが目に見える」実験デモを行い、先生方に関心を持たれました。同樹脂の教材会社販売については、当協会が製造元と教材会社を取次ぎ実現したものです。
 ブースでは、当協会作成の「放射線解説シリーズ」、放射線照射ジャガイモのサンプル、関西原子力懇談会作成の放射線副教材(ワークシート、DVD付き)、放射線照射技術で開発された製品、放射線利用等を紹介するパンフレット等を配布しました。
 また、先生方のニーズを把握し、今後の活動の参考とするためにアンケートを実施しました。放射線について指導する際、不足しているもの、入手困難なものとして、霧箱等の実験器具をあげた先生方が多かったです。
 今回大会では、26企業・機関がブース出展し、うち、放射線関係を出展したのは、当協会合同ブースと初参加のNPO法人放射線教育フォーラム・千代田テクノル合同ブースでした。
 全中理は、中学校理科教員の全国的な自主研究組織です。全中理大会は、昭和30年に先生方の研究発表の場として第1回大会が開催された後、毎年全国持ち回りで開催されています。
 来年度の全中理大会は、8月2日(水)~4日(金)に北海道札幌市で開催予定です。全国大会は先生方と対面交流できる貴重な機会ですので、当協会としては来年度もブース参加したいと考えています。

ブースの様子

ブースの様子

簡易霧箱実験に興味を示される先生方

簡易霧箱実験に興味を示される先生方

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