中学校理科教員の全国大会にブース出展

2015年8月24日

当協会は、2015年8月6日(木)、7日(金)、富山で開催された全国中学校理科教育研究会(全中理)の全国大会に、北陸原子力懇談会(北陸原懇)、中部原子力懇談会(中原懇)と共同でブース出展し、授業で使える放射線教育教材を紹介しました。
当協会合同ブースには、大会参加者約560名のうち、約120名の理科の先生方に訪問いただき、霧箱観察実験、PCL(ポルカプロラクトン)観察実験を体験いただき、また、放射線解説資料等を手渡しました。
中原懇作成の霧箱は、製作材料が入手しやすい、構造が単純で作り易い、放射線の飛跡が短時間で見易いという良さがあり、ブースで先生方に実際に使っていただき好評でした。PCL観察実験では、北陸原懇が、今年4月教材会社より発売された、放射線照射による形状記憶樹脂を使って、「放射線照射のメリットが目に見える」実験デモを行い、先生方に関心を持たれました。同樹脂の教材会社販売については、当協会が製造元と教材会社を取次ぎ実現したものです。
ブースでは、このほか、当協会作成の「放射線解説シリーズ」、放射線照射ジャガイモのサンプル、関西原子力懇談会作成の放射線副教材(ワークシート、DVD付き)、廃炉・汚染水対策福島協議会(政府により設置された、福島県、地元自治体、関係者等よりなる会議体)作成の「福島第一原子力発電所の現状と廃炉に向けた取り組み」のパンフレットを配布しました。放射線の医療利用、人体影響についてのパンフレットに関心を示される先生も多かったように思われました。
今回大会では、21企業がブース出展し、うち、放射線関係を出展したのは、当協会合同ブースと初参加のNPO法人放射線教育フォーラムでした。2年前の東京大会では、教材会社、(公財)日本科学技術振興財団等が霧箱、放射線測定器を出展する等放射線関係が多かったのですが、今回は限定的のように見受けられました。
全中理は、中学校理科教員の全国的な自主研究組織です。全中理大会は、昭和30年に先生方の研究発表の場として第1回大会が開催された後、毎年全国持ち回りで開催されています。
来年度の全中理大会は、8月4日(木)、5日(金)、群馬県高崎市で開催予定です。全国大会は先生方と対面交流できる貴重な機会ですので、当協会としては来年度もブース参加したいと考えています。

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放射線関連の資料配布
 
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PCLの説明を熱心に聞く先生

お問い合わせ先:人材育成部 TEL:03-6256-9315(直通)